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石原慎太郎の言動 -この危険な政治家を監視する-

2009年

【中国が北朝鮮を合併するのが一番楽発言】浅知恵度★★★★★
6か国協議などで膠着する核などの北朝鮮問題について、

中国が北朝鮮を合併することが、一番アメリカにとってもイージーで、一番楽で。まあ、そんな魂胆があるんじゃないかと思いますよ。中国も、それを決して拒否しないでしょう」

(2009年01月13日、日本外国特派員協会の会見で)

コメント:無知かつ無神経で、考え無しの浅はか極まりない妄想発言

【成人年齢引き下げはただの人気取り】そう思ったら…度★★★
2009年01月16日の定例会見で、民主党が成人年齢引き下げの法案を提出する構えを見せていることについて、

「私はナンセンスだと思うし、ただの人気取りの政策だ」

石原知事はかつて成人年齢引き下げを公約に掲げたことがある
「最初の参議院に出たとき(1968年)、キャンペーンのひとつが選挙権を18歳にまで引き下げることだった」
「これは非常に間違っていた」と珍しく反省の弁。

コメント:ナンセンスなただの人気取りだったことも認めたのかな?しかし今も思い付きだけの浅慮行政が目立つ気がするので、ぜひ今後に生かしてください。
参考:【首都機能移転問題】

【築地市場 移転予定地の土壌汚染問題】無責任度★★★★★
築地市場の移転予定地で高濃度の発がん性物質が検出されながら、都は数値を公表していなかったことを問われ、

「(土壌汚染を)隠したってこと? 隠してませんよ。」
「全体の報告をね、聞いてからものを言ってほしいな。何かね、都は殊さらこの問題隠しているように疑われるけど、またこれ変な風評被害を併発するんだよ。考えて物言え、考えて物を。人をおとしめるだけが君らの仕事じゃないだろう

(2009年1月30日、定例記者会見にて)

コメント:説明責任を棚に上げて、居丈高で傲慢な物言い。メディアなど人のせいにするのは石原氏の十八番。
参考:【高慢オリンピック招致】 【築地市場の豊洲移転問題】

【歌舞伎座デザインにイチャモン】王様度★★★★センスが無い度★★★
2009年1月、新たに公表された建て替えられる歌舞伎座のデザインが、以前公表されていた現在の外観を継承するものから一転することが判明。デザイン改悪の理由は石原知事が次のような文句を付けたためだった。

「銭湯みたいで好きじゃない」「オペラ座のようにしたほうがいい」

「私も完成予想図のひどさにビックリしました」「歌舞伎座は世界的な文化遺産ですよ。それを銭湯呼ばわりしたうえに、オペラ座にしろとはどういう神経でしょう。石原さんは右翼的な考え方のくせに、日本の伝統を壊そうというわけですね」(作家の麻生千晶氏)

参考:【日本橋を移転】

【五輪開催地としての東京の資格】欺瞞度★★★★★白々しさ度★★★★★五輪不適格度★★★★★
「我が国は世界で唯一、第2次大戦ののち60年一貫して平和を築いてきた。その日本で五輪を開催することは世界平和への大きな貢献になる」
「世界に紛争は絶えないが、幸い私たちの国は、憲法という理念だけではなく、地政学的な条件も含めて敗戦以来、今日まで大小問わず危機にさらされることなしにきた。世界の他の地域で起こっている物事を眺めると、私たちの努力が正しかったという気がする。胸を張って、オリンピックの舞台を通じて世界に平和を呼びかけることができる」
(2009年2月13日、2016年夏季五輪立候補ファイルをIOC本部に提出した東京オリンピック・パラリンピック招致委員会が都庁で行った記者発表で)

(現行憲法に一定に評価を示してみせたことについて問われて、)
「日本の平和をもっと確かなものにするために、いまの憲法は変えたほうがいいと思っている。ただ、その憲法の効果もあって平和でこれた。そりゃやっぱり歴史の事実としてたいしたもんだと思いますよ」
(2009年2月13日、定例記者会見で)

「私の祖国日本は、第二次大戦後、自ら招いた戦争への反省のもと、戦争放棄をうたった憲法を採択し、世界の中で唯一、今日までいかなる大きな惨禍にまきこまれることなく過ごしてきました」
(IOC ロゲ会長宛の書簡の中で)

「オリンピックは人類の平和と連帯を願って行う人類最大の魅力的、効果的なイベント」
「日本人は皆当たり前だと思っているけど、第2次世界大戦後、日本はいかなる紛争にも巻き込まれず、戦争にも加担してこなかった。だからこそ日本、東京こそが最もふさわしいと考えます
「世界は紛争が耐えない、あるいは紛争が起こりそうなこの時代に五輪をするということは、他のどの都市よりもその資格を持っていると自負しています」
(2009年4月8日、東京五輪招致をテーマに都内の日本外国特派員協会で講演して)

コメント:

これまでの招致活動でも触れてこなかった「平和」を唐突に持ち出し、それまで幾たびも戦争を煽る好戦的言辞を弄し、数々の憲法敵視発言を重ねてきたことなど忘れたかのよう。あまりの白々しさと厚顔ぶりには恐れ入る。

石原知事のこれまでの発言を顧みれば、提示された五輪立候補の根拠は完全な欺瞞に過ぎないことは明らかだろう。欺瞞に欺瞞を重ねたオリンピック招致は日本と五輪の歴史を傷つけるものにしかならないのではないか。

2009年4月にあった、来日したIOC評価委による視察では、ほんの4日間の間に3億1700万円の税金をつぎ込み、半日程度で終わった競技会場視察だけで1億6200万円を使った。また、視察に合わせて、5000人の児童を「校外学習」の名目で委員を歓迎する「さくら」として動員するなどした。
東京招致委が1月に実施した調査では五輪開催支持率は70%と発表した。しかし、その直前にも同様の調査をしたが思わしくなく「賛成が増えるよう質問を工夫し」(2009年2月13日朝日新聞記事)、2度目の調査結果だけを公表していた。IOCによる2月の調査では支持率56%、共同通信社による4月の調査による都民の支持率は55.6%だった。

石原知事によるその他の発言
五輪関連 : 【「オリンピックボイコット」と「戦争」を呼びかける】 【ほえ面かくな発言】 【国威発揚オリンピック】 【怪しげな外国人発言】 【高慢オリンピック招致】 【非常にチープな政治家】 【木っ端役人が発言】 【死ぬ気で戦え発言】 【五輪開会式を褒めたり貶したり】 【五輪はもうかる発言】 【アフリカなんぞの黒人国家が発言】 【皇太子夫妻のIOC総会出席要請】 【オリンピック東京落選】 【ダーティーなオリンピック招致】 【税金無駄遣い - 財政は痛くもかゆくもない発言】 【2020年夏季五輪招致の意向表明】

戦争・憲法関連 : 【死の商人発言】 【軍事演習】 【憲法は醜悪発言】 【北朝鮮ミサイル当たれば良い発言】 【ダボス会議発言集】 【核兵器は国家として重要発言】 【平和慣れは危険発言】 【テロ・報復は当然発言】 【戦争暴言】 【戦争容認発言】 【憲法違反宣言】 【復讐と日本再武装】 【敵を殲滅したらいい発言】 【初詣で新憲法発布を祈念】 【自衛隊死傷で憲法改正発言】 【領土問題で軍事力誇示を主張】 【憲法違反宣言 2】 【イラク人質バッシング】 【撃沈すればいい発言】 【国連憲章バカ発言】 【核兵器2年で持てる発言】 【非核3原則を拒否】 【核保有の主張】 【北朝鮮ミサイル落ちた方が発言】 【国連は役に立たない発言】 【軍事政権を作って核を持て発言】

(外部リンク) 東京にオリンピックはいらないネット

【北朝鮮ミサイル落ちた方が発言】危険発想度★★★★★タカ派度★★★★
北朝鮮の人工衛星打ち上げと称するロケット発射について、

「非常に拙劣な技術で彼ら(北朝鮮)が打ち上げてね、変なものが例えばね間近に落ちるようなことがあった方が、むしろ日本人ってのはね、ある危機感というか、緊張感を持つんじゃないかな

「何万分の一かなんか知らんけど、危険が我々の間近にあるという認識を持つことは、必要だと思いますね」

「(日本によるミサイル迎撃は)これだけの準備をしていて、来たら落とすぞということだ。中空で破壊するってのは、そういう操作をするために税金を積んできたんだから、やらなかったら政府が責任を問われると思いますよ」

(2009年3月27日、定例記者会見にて)

コメント:繰り返される暴言はこの人の本性を暴き出す
参考:【北朝鮮ミサイル当たれば良い発言】 【平和慣れは危険発言】 【自衛隊死傷で憲法改正発言】

【核を使うということは発言】滑稽な政治家度★★★★★
2009年4月8日、東京五輪招致をテーマにした講演を行った都内の日本外国特派員協会で、北朝鮮の「ミサイル」発射について問われて、

「仮にこの世界の中で(ミサイルを)いったいどこに落とすんですか? 落とした瞬間、世界中から報復を受けて滅びますよ。世界全体の外交が全体に未熟、ポーカーのワイルドカードのように、核を使うということは旧態依然として未成熟です。持っていることが大きなブラフになるということは、たいへん滑稽な現象だと思いますね」

コメント:五輪招致向けか。これまでの一連の発言を考えると、滑稽極まりないのだが、本人だけは気付かないのだろう。
2009年5月26日、北朝鮮の地下核実験に対して発表したコメントで、

「平和と安全の実現に努力する我が国に対しての重大な挑戦であり、この暴挙に厳重に抗議する。日本を含む北東アジアの安定を損なうばかりか、国際秩序を根底から覆すものであり、断じて容認できない」

コメント:日本の核武装を主張してきた石原知事の言葉と、北朝鮮の主張は、主語を隠せばそっくりなのだが。
参考:【核兵器は国家として重要発言】 【核兵器2年で持てる発言】 【非核3原則を拒否】 【核保有の主張】 【外交交渉力とは核兵器】
(外部リンク) 石原慎太郎氏の核兵器に関する発言録

【骨身にしみて反省させる発言】反省してもらいたいのは…度★★★★★
2009年4月、東京都下水道局が新調した職員の作業服用のワッペンのデザインに内規違反があるとして約3400万円をかけて作り直していたことが判明し、

「くだらねえ完全主義だ。骨身にしみて反省させる
「バカじゃねえか。役人の悪い意味での律義さは世間では通じない」

「3400万円かけて作り直すって、ばかじゃないか本当に。税金に慣れてるお役所ってのは怖いね
他の大事な行政の部分だって、都民は被害被りかねませんよ
(2009年4月10日、定例会見にて)

下水道局長を減給処分として、
「何ていうか、常識的な感性というものがやっぱりないんだったらね、これはもう本当に行政がとんでもない間違い、もっと大きなことするんじゃないかと思ってね。しかも使ったお金がべらぼうなものだから、これはやっぱり減俸というきちっとした形にしないと済まないよと、世間はうんと言わないよということでですね」 (2009年4月17日、定例会見にて)

コメント:たしかに3400万円かけることか、とは思うが、石原都知事自身による税金無駄遣いの凄まじさを考えると、処分されたという担当者が気の毒にも思える。
参考:【東京地裁判決「ホテル代高過ぎ」】 【都政私物化 - 豪華海外出張】 【40万円返還を命じる判決「単なる接待」】

【国連は役に立たない発言】反国際社会度★★★★軍事力至上主義度★★★★
北朝鮮ロケット発射問題などに関連して、

日本は相変わらず国連さまに依存して、結局その国連は何の役にも立たなかったじゃないですか
「私たちは国連やアメリカを気にしなくとも自分自身でこの国を十分守れる」

(2009年4月12日、陸上自衛隊練馬駐屯地の創立58周年記念式典で)

参考:【国連憲章バカ発言】

【韓国植民地支配を美化】歴史歪曲常習度★★★★★
英国人記者から「知事は日本の朝鮮半島への行為を矮小化しているため開催地に選ばれるべきではないという、韓国での報道を知っているか」と問われて、

「やっぱりヨーロッパの国によるアジアの植民地統治に比べてですね、日本の統治はむしろ非常に優しくて公平なものだったと朴大統領(朴正熙-パク・チョンヒ-・韓国元大統領)から聞きました」

(2009年4月16日、国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会の現地調査に関する記者会見で)

コメント:(日本の右翼以外は)世界中のどこにも通用しない恥ずかしい歴史認識をまた披露。ちなみに石原氏は責任逃れの「人から聞いた」発言をよくして【ババア発言】のように勝手な解釈をやらかすことも多いが…。
参考:【日韓併合は朝鮮人の総意発言】 【常習的な歴史歪曲-南京大虐殺編】 【従軍慰安婦問題で歴史歪曲、「軍が調達した事実はない」】 石原慎太郎の歴史観

【大阪は空気が悪い発言】発言の卑しさ度★★★★
都知事就任10年間の実績を質問され、排ガス規制を挙げて大気環境が大幅に改善されたと得意満面で答えて、

大阪行ってごらんなさい、空気もっと悪いですから
そういう現実の格差があるんだからね、何で首都圏でやって成功したことを、国民の健康にかかわることだからね、(見習って)やったらいいと思う

(2009年4月24日の定例記者会見で)

コメント:これに対しては大阪の橋下知事が「環境基準達成率が東京よりも大阪の方が優れている」と、データを添えて反論した。排ガス規制は数少ない石原知事の実績と言われるが、自慢の引き合いに他者を貶したり罵るのはこの人の悪癖のひとつ。根拠を持たない思い込みをさも事実のように話すのも悪癖のひとつ。

【皇太子夫妻のIOC総会出席要請】僭越・勝手度★★★★★
2009年5月28日、在京大使館関係者との情報連絡会後、2016年の開催都市が決まる国際オリンピック委員会(IOC)総会について報道陣に対して

「決め手は何てったって10月2日ですからね。まああの、うーん、もうぜひね、皇太子殿下にお願いしようと思っています」
「皇太子殿下に、内閣を通じて正式にお願いしたい。皇室から日本人のためにお力をいただくのは日本の歴史のために絶対必要」
何と言ったってやっぱり日本あっての皇室、皇室あっての日本ですからね。やっぱり皇太子殿下でも出していかないとね」
「やっぱり国民のそれは要望だと思いますしね、国民の意思を代表して、間違ったお願いではないと思いますね。ぜひね、あの皇室にはご理解いただいている

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2009年06月20日、候補4都市による五輪招致プレゼンテーションが開かれたスイスから帰国後、成田空港にて、野村一成・宮内庁東宮大夫は「殿下のお立場から考えると慎重な対応が求められる。殿下も同じ気持ちであられると思う」と話していると記者に問われ、

「それは分からないね。それは違うと思うね。宮内庁の役人がね、殿下のお心をどうやって推察するんですか
「役人がそういうことを先に出して言うことが間違いですよ。どこもそういう答えを引き出したら報道しないでもらいたい。だってとにかく日本を象徴する人でしょ、天皇陛下っていうのは。その要するに地位を継がれる方がね、仮に東京でオリンピック実現すれば天皇陛下お出ましになるんですよ。当然皇族出られるんですよ。みんな国民がね、これ国民に問うてもらいたいんだよ。国民の中でね、(IOC総会が開かれる)コペンハーゲンに日本を代表して皇太子に行ってもらいたくないという人がいたらお目にかかりたいね、僕は。皇室はそのためにあるんじゃないんですか」

コメント:国民の意思を騙った暴走。また、「殿下のお心をどうやって推察するんですか」と言う本人が「皇室にはご理解いただいている」などと勝手な推測を述べている。
参考:【木っ端役人が発言】 【五輪開催地としての東京の資格】
皇太子夫妻の出席要請について、五輪招致運動には政治的要素があるため慎重に対応したいとの宮内庁の声に対して、

 「オリンピックというのはですね、文化の祭典、民族の祭典ですよ。これがもし東京で実現されたら天皇陛下はご臨席になる。閉会式もお出になる。そういう行事なのにね」「何でオリンピックで招致運動、オリンピックそのものが政治的なんですか。それはヒトラーがやったりね、どっかの独裁者がやるオリンピックとは違いますよ

(2009年06月26日の定例記者会見で)

コメント:石原知事は招致理由に"国威発揚"を掲げていましたけどね
参考:【国威発揚オリンピック】

【反対するヤツの気が知れない発言】傲慢度★★★★
「オリンピックを、やろうじゃありませんか。反対するヤツの気が知れない

(2009年7月5日、東京都議選の自民候補の応援演説で)

コメント:こんな発言をする人物には本来、民主主義国の政治家が務まるはずもない。
参考:【ほえ面かくな発言】 【国威発揚オリンピック】 【高慢オリンピック招致】

【東京都議選 石原与党惨敗】無責任・無自覚度★★★★★
応援演説にて、苛立ちをを露わにしながら、
「おかしな風が東京にまで吹いてきた。いったい都政のどこに問題があるのか!

2009年7月12日投開票された都議選で石原与党の自民・公明両党が過半数を割り込む結果となったことについて
「大迷惑な結果だ。政府が作った人心の離反のツケを、東京が払わされた

選挙結果が石原都政への不支持とは受け止めないか、との質問に、
ちょっと違うんじゃないですかね

もちろん、都議選の結果のすべてが、国政の影響だったとは言えない。結果は、反対意見を封じ、独断専行に走りがちな石原都政に対する不信任であり、新銀行東京の再建支援や築地市場のガス工場跡地への移転など山積する問題が影響したことは間違いない。世論調査でも石原知事の支持率は下降の一途をたどっていた。
コメント:都合が悪いことは人の所為にする、またいつもの…。

【靖国参拝中止について】無知蒙昧度★★★★
2009年8月7日の定例記者会見で、8月15日は世界陸上ベルリン大会視察で海外出張中のため靖国神社を参拝しないことについて、朝日新聞記者の質問に答えて、

「私、毎年参拝していますけど、韓国や中国から、この問題について名指しで非難受けたこと1回もありませんけどね。お互いが大人になって考えればいいことでね。あんまり朝日がガタガタ騒がない方がいいんじゃないかね。君ら孤立するだけだと思うよ」

(オリンピック招致への影響を問われ)「オリンピックというのは調和、平和を念願するわけですからね。そういうものを踏まえてね、この問題について、波風立てるほど、相手の国は大人なんじゃないかな。朝日も、もう少し大人になった方がね

コメント:もちろん朝日のみならずほとんどの新聞が靖国参拝を問題視している。同様に国際社会のほとんどから非難を浴びている。こういう事実無視の問題矮小化は右翼の常套手段。
参考:小泉首相参拝翌日の新聞各紙の社説 世界は靖国をどう見ているか
2000年の発言 2001年の発言 2002年の発言
靖国神社問題関連資料

【自民党惨敗の感想】無自覚度★★★
2009年8月30日に行われた衆院選で、自民党が惨敗した結果の感想を問われて、

「あんまり出来のよくない総理大臣が出てきて、漢字も読めない」「総理を含めて自民党は軽蔑されましたな。これはやっぱりね、自業自得だと思う」
「ただやっぱり、日本人というのは風に弱いな、という感じがしましたね。空恐ろしい。この振幅の激しさというのはやっぱり怖いね」

コメント:おそらく多くの人が、ポピュリスト石原都知事の存在も「日本人というのは風に弱い」証左と見ている。

【人類にとって最後の五輪になる発言】ぶっとび度★★★★
2009年9月30日、IOC総会を控えた懇親会の場にて、東京五輪の環境面でのアピールとして、

「16年が人類にとって最後の五輪になるかもしれない」
「地球の環境は宇宙にも影響を与える」「五輪も宇宙との関係が大事

地球滅亡論のような発言に、フランスの記者が「東京が選ばれないと五輪が続かないということか?」とつっこみを入れたり、別の海外の記者は「(鳩山)首相夫人の『宇宙人を見た』とか、今日の石原都知事といい、日本はぶっ飛んでいる」と感想を述べた。

コメント:もともと事実や根拠に基づいた論理的な考えをする人ではないとは言え。。。

【オリンピック東京落選 - 清涼感を味わえた発言】発言の矛盾度★★★★★身勝手度★★★★★
2009年10月2日の国際オリンピック委員会(IOC)第121次総会で、東京は2回目の投票で1回目と比べても2票を減らし、あえなく落選

「私はね、実は帰りの飛行機で泣きました。とても気持ちのいい涙を流したなあ」
「結果は負けたが、私たち総力挙げて戦ったので、本当に悔いのない戦いをしたと思う
「自分の人生の中で非常にいい経験をした
「勝敗は兵家の常だが、チームプレーでとても良い試合をした清涼感を久しぶりに味わえた

コメント:「死ぬ気で戦ってきてほしい」「(成績がふるわなかった選手が)言い訳かどうか知らないが『私は成績は気にしていません。十分楽しんできました』と。こんな選手じゃかなわないんだ国民は」とは誰あろう過去の石原知事の言葉です。
参考:【死ぬ気で戦え発言】 【「それなら自分の金で行きゃいいんだ」発言】 【五輪開催地としての東京の資格】
そもそも東京の立候補は、当初から「大義名分や理念に乏しい」と指摘されてきたが、石原知事は「理念はそんなもの、こっちは物書きだからいくらでも書ける。平和主義とか聞きなれた言葉をいまさら繰り返してもしょうがない」(06年4月の定例会見)と開き直ってきた。落選は、後付けで平和や環境を謳った理念の底の浅さが見抜かれた結果だったのだろう。
国民もそれは分かっており、複数の世論調査によると、東京が落選したことについて過半数の人が残念と思っていなかった。そもそもがトップダウンで決められた「知事の、知事による、知事のための五輪」だった。まったくこんな知事じゃ国民はかなわない。
コメント:ちなみに2007年3月の記者会見で、招致に失敗した場合について聞かれて「その時点で責任を取らなきゃいかんでしょうな」と述べていたが、何ら責任を取った様子は見られない。

【ダーティーなオリンピック招致】ダーティー度★★★★★侮辱度★★★★
帰国した2009年10月4日の会見で、

(IOC総会での開催都市決定には)「もっと目に見えない非常に政治的な動きがありますな。これは歴然としている。昔の自民党総裁選挙みたいなものだね」「きれいごとでは決してすまない
「例えば、ブラジルの大統領が来てですね、聞くところ、かなり思いきった約束をアフリカの(IOC委員の)諸君としたようです。それからサルコジ(仏大統領)がブラジルに行って『フランスの戦闘機を買ってくれるなら(五輪招致で)ブラジルを支持する』とか

ブラジル・リオデジャネイロの招致委員会は5日、石原知事の発言はライバル都市のイメージを損なう論評を禁じた国際オリンピック委員会(IOC)の規則に抵触し、不適切かつ上品さにかける発言だと非難する声明を出した。
また、リオ招致委員会のマイク・リー顧問は「リオは公正でクリーンなレースをして勝った。(マドリードとの決選投票は)66票-32票で勝ち、最高の招致だったことは明白だ。ブラジルは誇り高く、大きな自尊心を持った強い国だ。ブラジルを侮辱したことになる」と批判した。

「実際のことで、それを悪いといってるわけじゃない。ただ日本ができなかっただけのこと。日本はそういう意味の総力戦ができなかった」
「僕は本当のことを言っただけ」「ブラジルの大統領が国費を使って援助をするから頼むぞ、というのは総力戦からすれば当然」

(2009年10月9日の会見で)

コメント:石原氏は負けても清々しく、という姿勢とは無縁のようだ。東京の落選という順当な結果を受け入れられずに、負け惜しみでこんな話を持ち出したのだろう。また、いつものように、根拠を示さず、「人から聞いた話」として、自分の発言に責任を持たない。
「悪いと言っているわけじゃない」って、悪いに決まっている。もし東京が再立候補となったら、そんなダーティーな招致活動をするつもりということか。
参考:【五輪開催地としての東京の資格】 【2020年夏季五輪招致の意向表明】

【繰り返される巨額の税金無駄遣い - 財政は痛くもかゆくもない発言】税金浪費度★★★★★都民愚弄度★★★★★
巨額のオリンピック招致費用

計画策定や宣伝、ロビー活動などに投じた招致費用は都税100億円と、民間からの協賛金や寄付など50億円の総額150億円とされる。
(参考に、2012年五輪の招致に成功したロンドンの招致活動費は60億円だから2倍以上)

しかも、民間からの寄付も計画通り集まらないため、赤字法人も含む都の外郭団体などに寄付を要請して集めていたことが分かり「公的資金の二重支出になり、問題だ」と批判もされた。

そもそも、一事が万事、ドンブリ勘定で済ませて、湯水のように税金をつぎ込んだ結果、当初55億円とされていた招致経費が、あれよあれよと150億円まで膨らんだものだった。
都と東京五輪招致委員会が、民間に委託した招致関連業務の98%が、入札をしない随意契約で、150億円の3分の1を超える約53億円の100%近くが入札なしの随意契約で電通との委託契約。電通に制作を依頼した約10分間のPR映像の制作費は約5億円だったことも判明した。
また、週刊文春の記事によれば、石原知事お気に入りのデザイナーを起用してデザインされた東京招致関係者の衣装の値段がひとりあたり一式30万円。これを総会に出席する関係者約50人分オーダー(プレゼンで登壇するのは10人)され、合計すると1千500万円。衣装は総会後には着用者がそれぞれ保管し、今後の利用予定はないという。

さらに、"隠れ支出"で、経費は公表された150億円を上回ることが明らかに

落選後、都の幹部は「招致活動費は公表している150億円どころじゃない。招致本部以外の局にも関連イベントをやらせている。総額いくらになるのか」と指摘。都内にばらまいたのぼり旗やポスターの回収、廃棄費用もかさむことが分かった。

その後、日本共産党都議団が情報公開請求し開示された文書などから、公表していた招致活動経費150億円以外に、招致に関わって50億円を超える税金が支出され、招致関係経費は総額200億円にのぼることが明らかにされた。(2009年10月27日(火)「しんぶん赤旗」)


2009年10月9日の記者会見で、招致費用の支出が都財政に与える影響について述べて、

「知事就任時、都の貯金は200億円しかなかったが、人員を整理し歳費をカットして10年で1兆を超す貯金をつくった」
「財政再建の余剰分であり、(招致活動をやっても)東京の財政は痛くもかゆくもない」 「余剰分で夢を見ようと思って(招致活動を)やったのは間違いじゃない」

2009年12月8日の都議会代表質問で、酒井議員(民主)らの「かゆさは感じなくても、納税者の痛みは感じてもらいたい」との指摘に対して開き直り、

他の都政サービスに影響がないから、痛くもかゆくもないと言った

コメント:税金から積み上げた資金の使途が「痛くもかゆくもない」のか、評価するのは納税者ではないのか。
しかも東京都は石原都政で切り捨てられて全国最低レベルとなった高齢者福祉や医療、少子化対策など早急な対応が求められる問題を抱えている。都民の生活を破壊しながらオリンピックに浪費してきた石原氏の地金が良く出ている発言だ。

2009年12月2日、「笑っていいとも!」の名物コーナー「テレフォンショッキング」に出演して、2020年の夏季五輪招致について語り、

「東京に限らず日本でやったらいいだろう? 楽しいしお金ももうかる。今度は総力戦でやれば絶対勝てる」

コメント:馬鹿も休み休み言って欲しい
繰り返される海外豪遊

石原知事は五輪招致を目的とした豪華海外出張を何回も繰り返してきた。
2006年6月のロンドン視察(18人)で3570万円、2008年夏の北京五輪開会式に出席の際には夫人に4万円余の支度料まで払って同伴し1泊24万円の超豪華スイートルームに宿泊、2009年6月にスイスに2500万円(10人)、7月にはシンガポールに740万円(7人)、8月はベルリンの世界陸上見学で3300万円(13人)。
飛行機はチャーター機やファーストクラス、宿は超一流ホテル」の贅沢ぶりだ。

2009年12月21日に日本共産党都議団が公表した調査結果によると、オリンピック招致活動の名目で2009年6月から10月にかけて4回行った海外出張での浪費ぶりは総額約1億3046万円に上る。
旅客機はファーストクラスでベルリン往復に240万円、ローザンヌでは五つ星ホテルの豪華客室に宿泊し、条例の上限額の3.7倍の1泊12万2850円、知事特別秘書も同2.9倍の6万2370円を支出。4回の出張で現地で借りた高級専用車の代金は総額4270万円。石原知事と同行の特別秘書ら4人の宿泊費は、延べ88泊中83泊が都条例の規定を計約295万円超過していた。

参考:【五輪開催地としての東京の資格】 【五輪はもうかる発言】 【都政私物化 - 豪華海外出張】 【東京地裁判決「ホテル代高過ぎ」】 【骨身にしみて反省させる発言】

【三宅島モーターレースは思い付き】無責任度★★★★都政死屍累々度★★★★
2009年11月24日、三宅島モーターサイクルフェスティバル開会式後、報道陣にオートバイのオフロードレース会場候補地を視察した感想を問われ、

「あの山(雄山)の上の(オフロードの)モトクロスだったら、絶好の条件がそろっているというのが専門家の意見なんで」
「公道を使ったレースは、ちょっとあきらめました。いろんな事情を聴いてみても、私も思いつきで言いましたけどね

コメント:都知事の思い付きから強引なトップダウンで進められ、失敗に終わった施策の如何に多いことか。死屍累々である。
参考:【三宅島公道危険レース】 【三宅村村議会に暴言】 【三宅村議会バカ呼ばわり】

【生活保護は甘えている発言】偏見度★★★★★世間知らず度★★★★
2009年11月18日、さいたま市で開かれた8都県市首脳会議で、東京・日比谷の「年越し派遣村」などの求職者について発言し、

「就職世話しても、これも嫌だ、あれも嫌だ、要するに生活保護受けた方が楽だという、そういう価値観。甘えているところがある」

生活保護というのは、人生に対する姿勢としていかがなものかと思う
(会議終了後、記者団に対して)

コメント:偏見でものを言い、浮世離れして現実が見えない裸の王様らしい発言
参考:【ニートは穀つぶし発言】 【ネットカフェ難民はファッション発言】

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Reference:
毎日新聞
朝日新聞
東京新聞
しんぶん赤旗
共同通信
時事通信