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石原慎太郎の言動 -この危険な政治家を監視する-

2002年

【「赤旗」攻撃】反共右翼度★★★★
自民党の鈴木一光都議が同氏に対するKSDからの献金報道に対抗し、共産党が機関紙「しんぶん赤旗」を都や区の幹部に押し売りしているとした主張に同調して、
「赤旗の販売の実態を初めて知った。かねがね共産党の政治資金が自民党に次いで潤沢なことに驚いていたが、暴力的な新聞の一方的な押し売り
「新聞の一方的な押し売り、搾取で資金が賄われていることは大変意外で反省すべき」
などと“断罪”した (2002年3月14日の都議会予算特別委員会)
コメント:当然根拠があっての発言ではないが、”反共”に嬉々として飛びついたようだ
・昭和51年からの環境庁長官時代にも「ボツになった原稿を赤旗に載せる記者がいる」などと発言して記者クラブが会見を拒否する騒ぎになっている
・最近では共産党ハイエナ発言もあった

【茶髪は不潔発言】偏見度★★★
リストラなどで職を失った40〜60歳代の30人が在籍する都立高年齢者技術専門校の卒業生に向けた言葉の中で
「(若者の)ウエーターが茶髪やピアスをしてこられると、あんまり清潔な感じがしない。」
(2002年3月15日、都立高年齢者技術専門校・ホテル・レストランサービス科の卒業実習の視察で)
コメント:好き嫌いは自由だが、これはただの偏見

【銀行税問題】無責任度★★★★
2001年11月中旬、都労連幹部から「あの裁判は負けるよ」と劣勢を伝えられて、
そんなことになったら、おれのメンツがないじゃないか

2002年3月26日、外形標準課税裁判の敗訴後の記者会見にて、
かなり変わった裁判官だと聞いていた。精読していないが、一部非常に情念的、感情的なところがあって、あまり冷静な裁判という気がしない」
「たぶんに情念的、感情的な感じがしました。いちいち反論することもないでしょう

東京都の外形標準課税(銀行税)条例の是非が争われた訴訟で、東京地裁は2002年3月26日、条例を無効とする判決を出した。判決の中では石原慎太郎知事に対しても「政府や銀行側の意見を虚心坦懐に聴けば、違法性を認識できた」と指摘している。
福士敬子都議は「都は税金をお願いする立場なのだから、十分説明を尽くさなければいけなかった。」と述べているが、裁判では税の正当性ばかりでなく、導入の手法が問われた。
2003年1月30日東京高裁が下した控訴審判決では、違法な条例制定に対する損害賠償は認めなかったが、条例が違法・無効だとした一審・東京地裁の判断を支持し、都側の控訴を棄却。納付されている税金約1629億円を銀行側に返還するよう都に命じた

【異議を唱えろ】正論度★★★無自覚暴君度★★★★
2002年4月1日、都庁開かれた入都式にて新職員を前に、
「ルーチンワークにおぼれず、先輩に異議を唱えてほしい」
コメント:発言はもっともなものだ。しかし知事自身が都庁の中で、「知事は自分に異議を唱えることを許さない」と思われていることを認識しているだろうか
ある報道によると、知事の態度は、モタモタ説明したりすると、怒鳴るか、無視説明書を投げつけられた幹部もいるという。元都幹部は「世論が支持している限り、石原流を利用していくしかない」とあきらめているそうだ。

【増殖炉は人類の夢発言】世界に取り残されている度★★★★
2002年6月25日、福井県敦賀市で開かれた核燃料サイクル開発機構が主催する敦賀国際エネルギーフォーラムのビデオ(15日撮影)に登場して、
「高速増殖炉に人類の夢が掛かっている
「他国に先んじて開発したもんじゅに象徴される高速増殖炉の運転は世界に重要な意味を持つ」
コメント:大事故を起こしてストップした「もんじゅ」がはたして人類の夢になるのか?すでに主要先進国は増殖炉開発に見切りをつけており、いまだに高速増殖炉を推進しているのは日本だけだ。
参考:【刈羽村原発住民投票】 【私は原発推進論者です】

【作家知事対決】唯我独尊度★★★★
2002年7月5日定例会見で、田中長野県知事への不信任決議可決を受けて、
作家としてのレベルはだいぶ違う。政治、議会運営、行政の運営に人間関係は不可欠だ。(田中知事は)1年くらい黙って眺めていた方がよかったが、思い込みの激しい人だから。」

【サッカーW杯でナショナリズム】国家主義度★★★
日本が決勝トーナメント進出を決めた2002年6月14日、定例会見にて、
「日本の国会議員も役人も国を背負っていない。彼らは国を背負って戦っているんだ」
「国家、国民、民族がいい意味で競い合うことで人間は進歩する。戦争は困るんだが
コメント:スポーツの国際大会ではしばしばナショナリズムの台頭が問題になる。選手に国を背負わせてはならない。「戦争は困る」との発言は石原自身によく胸に刻んでもらいたい
実のところ石原都知事はよく戦争を口にする
参考:【死の商人発言】 【ダボス会議発言集】 【平和慣れは危険発言】 【テロ・報復は当然発言】 【戦争暴言】など

【靖国参拝】歪んだ歴史認識度★★★★
2002年8月15日、靖国神社を参拝して、
(「公的か」の質問に)「そういうくだらんこと聞かないの。当たり前のことをしたわけだから」
さらに、「この日本がやがてどこか外国の属国にならないよう私たちも頑張るので、おまつりになられている英霊にも、国のために力をつくしていただきたい」との思いを込めて参拝した、と述べた
コメント:外国を日本の属国とした戦争に対する意識が根本的に欠けた、一方的で歪んだ歴史認識故の発言
・記帳は「東京都知事 石原慎太郎」とした
・2000年には「公人として参拝して何が悪いの」と発言している
・同日、平和遺族会全国連絡会の西川事務局長は「戦争の精神的支柱となった靖国神社に、小泉純一郎首相や石原慎太郎東京都知事は参拝を繰り返している。アジアの人々とともに私たちに何ができるか考えたい」と現状報告している
2000年の発言 2001年の発言
靖国神社問題関連資料

【記者を恫喝】脅迫度★★★★無反省度★★★★★
愛媛県教委の「扶桑社」歴史教科書採択をめぐる発言を共同通信が誤報したことに対して、2000年4月の「三国人」発言を最初に報道したのも共同通信だったことから
「(誤報は)2度目だ。共同通信の(社団法人としての)認可権は都にある。3度起こしたら共同通信の認可を取り消す
(2002年8月30日、定例記者会見で)
誤報となった問題の発言は、『教科書の採択は各地域の教育委員が決めることで、一部の人が密室的に決めることじゃない。それを受けて愛媛は愛媛の教育委員会としての採択をしたと思う』との趣旨の発言を「石原知事が『プロセスを正当に踏まず、密室的、一方的に決められた節がないでもない』と批判した」と配信したもの。
参考:【歴史教科書問題】 【教育基本法違反の教育介入】 【政治家にとって言葉は命発言】 【宮崎県訪問ブチ切れ帰京】
コメント:誤報記事の発言の方が理にかなっているのはどうしたことか。
また「三国人」発言が許されない差別発言であることは誤報でも何でもない。(三国人発言とその後参照)

【実現遠い公約】無責任度★★★
最初の知事選出馬にあたり公約に掲げていた米軍横田基地の返還・軍民共用化。交渉のため知事は2002年10月に訪米した。しかしやっと会えたアーミテージ国務副長官からは「国と国で話し合う話」と突き返された。
アーミテージ国務副長官との会見後、予定していた同行記者団への会見を「急きょ日程が入った」としてキャンセルした。報道によると、訪米中、石原氏にはぶぜんとした表情が目立ったという。
コメント:帰国後、石原氏は「小さな穴はあけた。後は国がすべき話」と強がってみせたそうだが、公約の行方はどうなるのか。公約として掲げたからには決着まできちんと責任を持つ気はあるのだろうか。

【東京大気汚染公害訴訟】無責任度★★★
東京地裁は「東京大気汚染公害訴訟」判決で国や都などに賠償を命じた。これに対して石原知事は2002年10月29日、控訴しない方針を明らかにした。
一方、「東京都全体を被害者として国を訴えても前例からいっても訴訟は受理されないだろう」と断念したものの、石原知事は2000年11月に「都が敗訴したら、抜本的な責任がある国を訴える」と発言していた
・判決後、都の担当者との交渉にのぞんだ大気汚染訴訟の原告団は、国の責任を強調した石原慎太郎知事の記者会見について「都が加害者という認識がない」「他人事のようだ。国ができないことを都が率先して患者を助けてほしい」と述べ、控訴断念を評価する声はあがらなかったと報道されている。
・原告団らが「道路を増やすと車が増える」と反対する首都圏中央連絡自動車道(圏央道)などの新規道路建設に対して、石原知事は整備が大気汚染改善につながるなどと主張して積極推進の姿勢を明らかにしている

【戦争暴言】好戦度★★★★★最悪政治家度★★★★★
有事法制に対する全国の知事へのアンケート(朝日新聞2002/04/22)に対して、
「国家ぐるみで工作船をつくり日本にやってきて同胞をかどわかす。そういうものも(有事法制の)範畴に入れるべきだ」

米誌ニューズウィーク日本版(2002年6月19日号)で拉致問題に関連して、
「私が総理だったら北朝鮮と戦争してでも(被害者を)取り戻す」

僕が総理大臣なら、実は百人近くもいるという拉致された日本人をとり戻すためになら北朝鮮と戦争をおっぱじめるよ
(『週刊文春』2002年9月6日号)

2002年11月10日、テレビの報道番組に出演して
「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から帰国した拉致被害者の子供たちに危害が加わるような場合、断固たる態度をとるべきだ」
日本は堂々と戦争したっていい
「(北朝鮮の家族を呼び寄せるという日本政府の方針を、北朝鮮側が受け入れないなら)憲法の拘束もへちまもない。超法規的に行動を起こしたことで(国民は)政府を逆に信頼する」

コメント:最悪の選択を取りたがる政治家ほど最悪な存在はない
参考:【北朝鮮ミサイル当たれば良い発言】 【復讐と日本再武装】

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Reference:
毎日新聞
朝日新聞
しんぶん赤旗
共同通信
時事通信