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石原慎太郎の言動 -この危険な政治家を監視する-

2007年

【40万円返還を命じる判決「単なる接待」】税金無駄遣い度★★★★情報公開落第度★★★★★公約いい加減度★★★★
都参与ら都の公務員同士の懇談に対する都費支出の妥当性が問われた裁判で、高級料亭での支出は「単なる接待」と、都知事に計約40万円の返還を命じる東京地裁判決(2007年1月30日)

「会食の必要性は疑問。一人当たりの額が四万円を超えるなど、実質的には料亭を利用した接待」(鶴岡稔彦裁判長)

判決が返還を命じたのは
(1)石原知事と高井特別秘書、テレビ局プロデューサーの東京・銀座の割烹料理店で開かれた会食費
(2)石原知事、棚橋泰都参与らが、東京・築地の高級料亭「新喜楽」で行った会食費

石原知事らの交際費支出の一部を違法とした東京地裁判決を受け、都は2月2日、知事交際費の執行状況を都のホームページ(HP)で公開すると発表。交際費をチェックする手始めとなる都の情報公開の進み具合は、他県より立ち遅れている。

全国市民オンブズマン連絡会議が毎年公表している都道府県の情報公開の進度を順位付けで、閲覧の有料化などのため東京は10年連続でランキング圏外の「失格」(2007年3月16日発表分まで)

石原知事は「適正に支出してきたが、誤解を招いたので透明性の向上を図る」と説明。情報公開は知事の初当選時からの公約の一つだったが、実現されておらず、「事務方との意思疎通が円滑にいかなかった」と釈明した。

コメント:にわかに「情報公開」に手を付け始めたが、公約にもかかわらずこれまで放置してきた知事の責任は免れない。

参考:【東京地裁判決「ホテル代高過ぎ」】

【非核3原則を拒否】軍事力信仰度★★★★★

2007年2月14日の都議会で、非核3原則に触れて、

作らぬ持たず持ち込まずって、それで済むんですか。現に横須賀に来ている(米空母)キティホークは核弾頭積んでますよ。見せてくれるかどうか分からんけども」
抑止力というからには、顕在化させなければ抑止力にならない。それを是としているわけではないが、そういう現実なんですよ」

参考:【死の商人発言】 【核保有の主張】 【軍事政権を作って核を持て発言】

【不規則発言で通告】幼児性度★★★★こらえ性がない度★★★★
2007年2月22日、都議会の予算特別委員会で、民主党の田中良幹事長の質問に対する不規則発言があった。

石原氏のトップダウンで始まった「新銀行東京」について「業績悪化の責任を取るべき」などと追及していたところ、石原氏は指名されていないのに「バカな質問するな!」と怒鳴り声を上げた

いったん取り消したが、小声で「バカな」などと繰り返し最後には「卑怯で下賤だ」などと吐き捨てた

都議会予算特別委員会は2007年2月26日午前の理事会で、発言を慎むよう注意することを決め、川井しげお委員長が石原氏に通告した。

参考:【宮崎県訪問ブチ切れ帰京】 【こらえ性がない発言】 【黙って聞けこの野郎発言】

【三宅島公道危険レース】ワガママ度★★★★安全軽視度★★★★
石原知事の発案で2007年11月に初開催を予定している三宅島での公道を使ったオートバイレースで、準備のためにテスト走行したプロライダー3人のうち2人が「安全対策が十分でない」「公道レースは絶対に開催すべきでない」とする内容の報告書を都に提出していたことを共産党都議に指摘され、

「あの島に活力を与えるには、これしか方法がない。これしか活路がない」と、レースを強行する姿勢を示し、
反対ばっかしないで、お前もコースを見てこい!」とキレて、ヤジを飛ばした。

(2007年2月23日、都議会の予算特別委員会にて)

コメント:コースを見てきたプロからの指摘を無視して、「お前もコースを見てこい」ですか?
参考:【三宅村議会バカ呼ばわり】 【三宅村村議会に暴言】 【三宅島モーターレースは思い付き】

結局、一般参加は30台だけという予定を大幅に下回る規模で強行された。
(観光業関係者)「自然が売りの島なのに公道レースでは、都知事の発案から無理があり、ゴタゴタで計画が遅れた」

【自作映画に自画自賛】思い上がり度★★★★
石原知事が製作総指揮と脚本を担当し特攻隊を描いた映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」の記者会見(2007年3月2日)で、

(自作は)よくできた作品。ライバルになると思って見たけど、あの映画よりずっとマシだね

「あの映画」とはクリント・イーストウッド監督「硫黄島からの手紙」
2007年10月17日、第20回東京国際映画祭で、

「(「硫黄島からの手紙」は)大したことなかったね。映画見てても方向がよく分からないし、素人だよね

しかし石原氏が製作総指揮した映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」は18億円をかけて製作されたが、興行収入は12億円止まりだった。

参考:【罵倒癖】 【日本橋を移転】 【要するにただの風俗小説発言】

【江戸っ子向きじゃない発言】ブレる度★★★★自分のことでしょ度★★★★★
2007年3月6日、前宮城県知事の浅野史郎氏の都知事出馬表明について皮肉って、

出たり引っ込んだりして、やっぱり出たってことかな。あまり江戸っ子向き、東京っ子向きじゃないね

コメント:前二回の石原氏の出馬は【後出しジャンケン】と言われたことはすっかり忘却の彼方? また、こう述べた石原氏も2007年の立候補では自民党の推薦を巡っての迷走があった。
自民党は2007年1月12日に石原氏の推薦を決定。自民党が石原知事を推薦したことについて聞かれてこう述べていた。
推薦結構ですね。できたら共産党以外、公明党も、民主党にも、推薦してもらう。みなさん、政策にずっと賛成しておられたんだから、その成果も出ている。そうしていただくとありがたい」
(2007年1月19日、定例記者会見)

しかしその後、石原氏は
「首長の選挙は政党の看板に支えられて戦うものとは考えていない
と、自民党推薦をドタキャン

ただし、推薦辞退後も石原氏は「従来通り私のスタイルでやっていきたいが、自民党は最大の友党で、その関係は不変だ」と述べ、自民党の支援を期待する考えを示した。

「こちらは(石原知事に)推薦してくれと言われたから推薦を出した」(党幹部)
「話が違う。党候補ではないというポーズをとった方がいいと思ったんだろう」(党都連幹部)
「知事はいつもブレる」(ベテラン都議)

【前頭葉の退化した老人が都知事に再選】反省詐欺度★★★★★ブーメラン度★★★★
「美濃部さんのように前頭葉の退化した六十、七十の老人に政治を任せる時代は終わったんじゃないですか
(1975年の都知事選で現職の美濃部亮吉氏に対する当時42歳だった石原氏の発言 - シジフォスの四十日」沢木耕太郎著より)
コメント:石原氏の言葉はいつもブーメラン
(再選後のテレビなどのインタビューで)
「一部のメディアに、かなりアンフェアに陰湿に根拠のないバッシングをされた
「当選したから言うわけじゃないけどね。よく都議会の議事録を読んでもらいたいね。海外出張でもなんでも、そんな贅沢したとかじゃなくてだね。中には噴飯ものもあるんだよ。冗談じゃない!
コメント:高額出張などに対して「説明不足」を反省していたはずが、説明どころか選挙が終わったとたんに化けの皮がはがれて気色張った言動と高飛車な態度に戻り、反省姿勢は口先だけだったことが分かった。
(石原氏に)謝らせるのは大変だった。でもオウンゴールは止めさせないと」とは石原氏の選対本部長を務めた佐々淳行氏による、「高額海外出張費」「側近政治」「身内重用」などの問題について反省の意を示して始めた選挙の反省戦術についての発言。
選挙後には「環境対策」の名目で、ニューヨークへ1600万円、ツバル・フィジー(9月)にも1500万円の税金を使って海外視察に出掛けた。
(都議会や庁内の各部署回りの中、民主党会派の部屋で)
「いいオリンピックを期待してます。メリハリつけて」と声をかけられ「メリハリが必要なのはそっちだろう。借りは返すからな
「都民の良識に支えられ、当選できました。ほとんど中傷に近いバッシングが幸いして、見事な逆効果になった」(都職員の前でのあいさつで)
コメント:どこのヤクザか。。ちなみに石原氏の全有権者に対する得票率は27.5%で同時に行われた13都道県知事選の中で最低。前回選挙で70%近かった無党派層の支持も、今回は約40%弱と大幅に減らしていた。
参考:【都政私物化 - 豪華海外出張】 【都政私物化 - 身内重用】 【4期目に立候補】

【デタラメな防災意識】とにかく自衛隊使いたくて仕方ない度★★★★

「神戸の地震の時なんかは(自衛隊の派遣を要請する)首長の判断が遅かったから、2000人余計に亡くなったわけですよね

(2007年4月8日夜の会見で)

・震災後に兵庫県の初代防災監を務めた斎藤富雄副知事 「全く根拠のない発言で、誠に遺憾。将来の備えのためにも、過去の災害を適切に分析してほしい」
・西宮市の震災時の市長、馬場順三氏 「震災を実際に体験していないから言える発言ではないか」
・兵庫県の井戸敏三知事 「『関東大震災』が起こるとされている東京都のリーダーが、そのような認識だといささか心配だ。都民も心配で眠れなくなるのではないだろうか」
・兵庫県警の検視では、83.7%が家屋の下敷きになった圧死や窒息死。ほとんどがほぼ即死状態で揺れてから15分以内に亡くなっていたと分析されている。
コメント:根拠のない発言は例によって軍隊至上主義から出た発言か。デタラメな防災意識は都民に迷惑だ。
参考:【軍事演習】

【核保有の主張】軍事マッチョ度★★★★危険度★★★★
2007年5月17日、ニューヨークの日米交流団体「ジャパン・ソサエティー」での講演で、
「(尖閣諸島有事などの際に)米国が日本を守らないなら、日本は自分で自分を守る努力をする。これは米国が懸念する核保有につながるかもしれない
コメント:でも北朝鮮の核保有は許さないらしい
参考:【核兵器は国家として重要発言】 【核兵器2年で持てる発言】 【非核3原則を拒否】
(外部リンク)石原慎太郎氏の核兵器に関する発言録

【従軍慰安婦問題で歴史歪曲、「軍が調達した事実はない」】歴史歪曲度★★★★★
戦争中に軍がそういう女性たちを調達した事実はまったくありません。ただ、便乗して軍にそういうものを提供することを商売にした人間はいましたな」
(2007年5月17日、世界大都市気候変動サミットに参加のため訪問中のニューヨークで、日米交流団体「ジャパン・ソサエティー」での講演後)
コメント:歴史修正主義者の主張の定番
米下院の与野党議員が日本の公式謝罪を求める決議案を提出し、安倍首相の対応などにアメリカ国内で批判と反発が広がる中の発言。
なお一応日本政府の公式見解としては、様々な証言や証拠を吟味した結果、軍の関与を認めた上で、慰安婦の募集や移送、管理などで全体として強制性があったことも認定している。また、日本の裁判所などでも違法性や強制性が認定されている。
その後、アメリカでの決議は可決され、さらに同様の対日非難決議はオランダ、カナダ、EUの議会にも広がった。

参考:【常習的な歴史歪曲-南京大虐殺編】

【慎太郎銀行の赤字膨らむ】責任転嫁度★★★★
累積赤字が849億円と当初予測の約2倍に膨らみ、都の全出資金に迫る勢いであることが判明して、

「これを発案したのは私であります。それで、その責任は私にありますが、これはやっぱり出資はいたしましたけど、決して責任転嫁をするつもりはありませんけれども、私も金融の専門家ではありませんし、担当の大塚副知事を含めて民間からのいろんな意見を聴いて、こういう人事を採用したわけですけれども、採用した限り、経営者の経営責任というのはあるわけでありますから、そういう意味で、それを重視して今回は人事を改選いたしましたが、まあやっぱりまさに進むも地獄、引くも地獄のところまで来ましたんでね、これは乾坤一擲、前に向かって打って出る以外にないと思っています」
(6月1日の定例記者会見での釈明)

コメント:新銀行東京は石原知事が2期目の政策の目玉として進めてきた。石原都知事のメンツのために存続させて、赤字がどんどん膨らむのではたまらない。
参考:【「慎太郎銀行」経営ピンチ】 【1500億円の税金をドブに -石原銀行-】

【高慢オリンピック招致】強権度★★★★傲慢度★★★★
「議会でも共産党は反対しておりますし、何でも反対に引きずられる非常にサディスティックな、しかもメディアが物事の足を引っ張り、人をつぶす、ものをつぶすという傾向が強うございまして
(2007年6月22日、五輪招致に向けた競技団体の会合で)

「(安倍首相が打ち出す)美しい国に美しい人を増やし、美しい心を植え付けるためにも、五輪はいい意味での財産を若い人たちに残していける」
(2007年7月6日、記者会見にて)

コメント:高飛車で傲慢な物言いと、胡散臭い五輪の意義
参考:【「オリンピックボイコット」と「戦争」を呼びかける】 【国威発揚オリンピック】 【怪しげな外国人発言】 【五輪開催地としての東京の資格】 【反対するヤツの気が知れない発言】

【減税公約を撤回】公約違反度★★★★無責任度★★★★
2007年9月7日の定例記者会見で、都知事選前に公約として掲げた、低所得者を対象にした住民税減税導の撤回を発表。

公約違反ではないかとの記者の質問に対して「何が違反ですか」と声を荒らげ「公約の進化だ」と居直ったが、具体的な代案は示さず。

コメント:選挙対策の反省詐欺ばかりか公約まで詐欺だった
参考:【前頭葉の退化した老人が都知事に再選】

【ミシュランはダメ発言】気まぐれ度★★★★罵倒癖度★★★★
話題になった「ミシュランガイド」東京版についてコメントして、
「かなりいいかげんだからね」と酷評、「あんなの全然ダメ」と具体的なことは何も示さないまま批判しまくった。
さらに「東京版のね、真実のね、”ジェニュイン(本物の)ミシュラン”っていうのをつくってやろうと思って」と対抗意識をむき出しにした。

(2007年12月2日、フジテレビ「報道2001」に出演して)

11月22日の定例会見では、「観光誘致のために非常に役立つと思う」と満足そうな様子を見せていたそうで、一体何があったのか。
コメント:何があったか知らないが、やはり他者を罵倒することに関してはこの人の右に出るものはいない
参考:【罵倒癖】

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Reference:
毎日新聞
朝日新聞
東京新聞
しんぶん赤旗
共同通信
時事通信