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石原慎太郎の言動 -この危険な政治家を監視する-

2001年

【ダボス会議発言集】日本の恥度★★★★
2001年1月26〜27日、世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)にはじめ関心がなかった石原は「ステータスの高い会議」の一言に心をくすぐられ出席。相変わらずの過激な言動をふりまいた。
●(ダボス会議の席上で「北朝鮮による拉致疑惑」を取り上げ)「場合によってはミサイルを発射して工作船を沈める必要がある
●「(米国は)世界支配を狙っている
●「中国の"軍事拡張主義的な動向"はアジアや世界にとって不安定要因だ」
コメント:石原が目指しているのも外から見れば日本の"軍事拡張主義的な動向"にほかならないが
また都市をテーマにした分科会において
●(外国人の不法入国者の犯罪対策が課題であるとして)「東京都内の刑務所の約3000人の受刑者のうち約600人は外国人で、ほとんどが中国人だ」
外国人に対応できる施設が少ないために一カ所に集中していると知っていての発言か? 相変わらずの牽強付会な発言
●「東京はかつて共産主義者の知事のおかげで開発が遅れた」「共産主義者の知事が道路の建設をしなかった」
など保守的な持論を展開し美濃部都政時代を批判。
どうも石原はかつて自分を負かした美濃部にコンプレックスを抱いている節がある

●「東京は首都機能が集中してこそ良さがある。国の首都機能の分散化政策を私がつぶした」「東京の首都機能を高めるため、昼間に東京で仕事をして隣県の自宅に帰る他県在住者からも徴税したい
総評:ダボス会議では周囲から「人種偏見主義者ではないか」「やっぱり石原は反米主義者だ」などの感想がきかれるなどした。
過激発言続出で他の出席者と議論がかみ合わない場面も多く、石原も会議終了後「こんなつまらない会議に長時間もかけて来るこ とはない。」「面白くない会議だね」の憎まれ口をたたいていた。
ダボス以後2001年2月26日には、米国務省が発表した世界の人権状況に関する報告で石原都知事の「三国人」発言などに対して外国人に対 する差別意識が存在すると批判されるなど、石原慎太郎は日本の恥を世界にまき散らし続けている。

【核兵器は国家として重要発言】危険度★★★★★

「日本はいつでも核兵器をつくる技術をもっているんだという姿勢を見せることは重要なことです」
「何であれ、いつでも(核を)軍事技術に転化できる技術力を持っていることは国家として重要なことです」

(「勝つ日本」(2001年 文芸春秋)より)

コメント:北朝鮮への弁護?
参考:【死の商人発言】 【非核3原則を拒否】 【核保有の主張】

【平和慣れは危険発言】本末転倒度★★★★
「いくさのない世の中は本当にありがたいと思うが、平和に慣れてしまうことは危険だ」「例えば、北朝鮮にお米をさしあげることで拉致された日本人が帰ってくるわけではない。平和を維持するために、もっと努力しないとだめだ」
平和に慣れてしまっては、戦争で亡くなった同胞に申し訳がたたない
(2001年3月10日、都庁で開かれた東京大空襲の犠牲者を追悼する「平和の日記念式典」にて)

「都民が被った惨禍の事実を風化させることなく東京の平和と繁栄が尊い犠牲のうえに築かれていることを忘れてはならない」
(同日、墨田区の都慰霊堂で行われた「慰霊大法要」で)

コメント:惨禍を被ったのは都民だけではない。一方で日本の侵略によって被った周辺諸国の惨禍の事実を否定しようとする石原によるこの種の言葉は虚しく響く。なぜ都民(そしてすべての日本人および周辺諸国民)がその様な惨禍を被ったのか、その原因を正しく認識できなければ再び同じ道を歩むことになりかねない。それが理解できない政治家はいらない
参考:【北朝鮮ミサイル当たれば良い発言】 【自衛隊死傷で憲法改正発言】

【共産党ハイエナ呼ばわり】狭量度★★★★文学センスなし度★★★
(共産党は)「他人の獲物を横からさらうハイエナという下劣な獣によく似ているなあと感じる」
(2001年3月16日、都議会予算特別委員会)
コメント:ディーゼル車規制や大銀行課税を成果として挙げた共産党のチラシに対して成果の横取りだという趣旨の発言だが、同党がかねてからこれらの主張をしていたことは事実。都知事にこれらの政策実施にあたって手を組むくらいの懐の広さがあればよいのだが。それにしても議会の尊厳を損なう品のない発言だが「文学的な言葉を使った」との抗弁には彼の文学センスを疑う

【「三国人」発言に開き直り】偏見度★★★★★差別度★★★★★
(2000年4月の「三国人」発言では)「私の発言を一部の卑劣なメディアが曲解に導くような報道をし、私だけでなく多くの都民が迷惑を被った」
「陸上自衛隊、陸軍が、ゲリラその他の騒擾事件を(平時でも)積極的に鎮圧するために出動する計画が一部の新聞で報道されていたが、ごく当たり前のこと
「いかなるゲリラがいかなる行動を起こすかは不測の事態だが、不法に入国した多くの外国人が、非常に卑劣な犯罪を繰り返し、東京の治安そのものが危機にひんしている」

(2001年4月8日、練馬区の陸上自衛隊練馬駐屯地で行われた第1師団の創立記念式典にて)

コメント:反省を知らない石原都知事による再びの差別発言。批判されたのは発言内容自体が差別的だった為であるが、事実を顧みず、メディアに責任をなすりつける卑劣ぶり。
参考:【「三国人」発言】 【治安に対する偏見と差別】 【またまた三国人発言】

【東京都カジノ計画】深く考えてない度★★★
カジノ計画の推進のための法整備を国に働きかけていくことを明らかにし「お台場にカジノをつくれば1万人の雇用を創出できる」「外国の客を吸収できて千客万来の東京にするのにカジノはいい手段
(2001年5月7日、私的懇談会「東京の問題を考える懇談会」の終了後)
コメント:あまりよい手段とは思いがたい。。石原は昔からヨットなど自分の趣味を公私混同する傾向があるがこれも・・・?浅薄な思いつきで政治をやられては困る。

【歴史教科書問題】身勝手度★★★★★
(日中外相会談で国際舞台にデビューした田中外相に対して)「もっと言うべきことを言って」
(教科書問題で反論しなかったことに)「中国の国定教科書を読んでほしい。でたらめな資料が入っている。『あなた方、それを直したら』と言ったら(本物の)外相だ」
(2001年5月25日、定例会見で)
コメント:自分の側のでたらめは指摘されると干渉だと言い、余所にははっきり言えと言う

【刈羽村原発住民投票】偏見度★★★★★勉強不足度★★★★

(2001年5月25日の定例会見で、東京電力柏崎刈羽原発のブルサーマル計画への賛否をめぐり、新渇県刈羽村で5月27日に行われる住民投票で否定的な結果が出ることへの懸念を表明して)
「国家の存否にかかわる」
投票にさらされることで計画が挫折すると、日本の産業経済は瓦解する

(2001年5月28日、反対が過半数を占めた住民投票の結果を受けて)
一部の反体制の人たちがたきつけて、日本をぶっこわしちゃおうということだ
(プルサーマル計画に反対する声が出ていることについて)「わけの分からない理屈だ
「日本の原子力発電所の管理体制は世界で一番」「東京湾に造ったっていいくらい日本の原発は安全だ

コメント:おそらく原発やプルサーマル計画に関しての基本的な知識もないと思われるが、それ以前に市民運動に対する偏見の根深さが深刻である。民主主義に対する理解度も低いことがよくわかる発言
参考:【増殖炉は人類の夢発言】 【私は原発推進論者です】

【テロへの共感】テロ賛美度★★★★★
1960年10月の右翼少年による浅沼稲次郎・元社会党委員長の刺殺事件に対して
「こんな軽率浅はかな政治家はその内天誅が下るのではないかと密かに思っていたら、果たせるかな、ああしたことにあいなった」 (「文芸春秋」誌・2001年5月号に掲載された連載「わが人生の時の人々」にて)
コメント:テロリズムへの共感と肯定を明白に示した発言
参考:【テロあたり前発言】

【ハンセン病訴訟への態度】不誠実度★★★★
ハンセン病訴訟で国が控訴を断念し原告勝訴の熊本地裁判決が確定したことを受けて、都道府県が国の隔離政策の一翼を担い差別と偏見を助長してきたことなどについて、毎日新聞が47都道府県知事へのアンケートを実施した。6割以上の30道府県知事が「元患者らへのおわびが必要」、9県知事が「遺憾」または「残念」との考えを示したのに対し、 都知事は「行政の責任を問われても仕方ない」と回答しながらも知事としてのおわびや遺憾の意は示さなかった。このほかおわびや遺憾の意に明確な言及がなかったのは7県知事。
(毎日新聞、2001年6月24日)
コメント:そういえばこの人が真摯に(とくに弱い立場の人に対して)頭を下げるところを見たことがない
参考:【人格あるのかね発言】

【田中真紀子外相への中傷】品格欠乏度★★★★
更年期じゃないの。もう年か。ちょっとヒステリックだよね」
(父親と比べて)「劣性遺伝だよ。あれは」
(2001年7月1日、テレビ朝日の番組「サンデープロジェクト」にて)
コメント:他人の悪口を言うときはとくに雄弁になり、しかも口汚い。今回もセクハラ・女性蔑視の差別発言。「不適切な発言」に同番組内でキャスターから謝罪があったが本人は・・

【宮崎県訪問ブチ切れ帰京】我が儘小僧度★★★★★
(報道陣から公費でのヨットレース参加の是非を尋ねる質問が出たことに対して)
「どこにそんな声があるの。県の依頼を受けて公務で来ている。ついでにヨットに乗って仕事を終えるんだ。がたがた言われる筋合いはない」などとまくしたてたあと「ぜひ宮崎へ来てくれと言うから、わざわざ来てやったのに。君ら(報道陣)が悪い。これは君らのせいだぞ。帰る」。「帰る、帰る」と大声で繰り返し会場をあとにした。残りの日程はすべてキャンセル。
(2001年7月8日、シーガイア視察を主目的とした出張中、「みやざき臨海公園」完成記念行事のヨットレース前夜祭の後)
コメント:子ども並の行動である。参加が正当なものならきちんと説明すればよいし、知事にはその義務がある。ブチ切れて帰るなどいい大人がすることか。公費での参加についてはかねてから疑問の声があがっており「利用者の立場で施設やレースを視察する」と説明していたが、ちゃんと仕事はして帰ったのだろうか?
ブチ切れた例としては他に【日の出問題】などがある
参考:【こらえ性がない発言】 【記者を恫喝】

【靖国参拝問題】反民主主義度★★★★
(小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題について)
「堂々と黙々と行けばいい。参拝は、日本の文化の問題反対があれば黙殺すればいい
(2001年7月31日)
コメント:「文化の問題」という認識もひどいが、反対は黙殺すればよいとは何事か。民主主義国の行政に携わる人間としてあるまじき発言だろう。石原自身、今年も参拝する意向を示した
(昨年に続き終戦記念日に靖国神社へ参拝し、公的か私的かについて記者団に尋ねられ)
くだらないことを聞くな。東京都知事と言っているだろう」
(2001年8月15日)
コメント:記者(そしてその後ろにいる都民・国民)に対する恫喝はいつものことながら、まったく呆れた態度である。なお記帳は「東京都知事 石原慎太郎」とし、玉ぐし料については「公選法違反になるから辞退した」と話した
2000年の発言はこちら

【教育基本法違反の教育介入】反民主主義度★★★★事実認識ねじ曲がり度★★★★★
(2001年4月、区市町村の教育委員を集めて)「採択は皆さんの責任で行ってほしい」
(2001年8月3日、記者会見にて)「このごろ一部の教科書にものすごい脅迫電話がかかってきて大変。その後ろに外国の勢力があるのは憂うべきこと」
コメント:4月の発言は都民の声や教育現場の声を締め出すことで「つくる会」の教科書を採択させるねらいで行った発言。最終的に「つくる会」教科書は全国で0.1%以下の採択率で市民の良識が発揮された形になったが、市民の声を排除した東京都教育委員会は都立養護学校の一部で採択を決定し全国でも突出した結果となった。8月の発言からは「つくる会」同様、現実を直視できない知事の姿がうかがえる
(注1)教育委員6名のうち石原知事の任命によるのは再任を含め5名。3名が新任で丸紅会長の鳥海巌永世棋聖の米長邦雄が知事の声がかりで任命された。また都職員から新任された委員の横山洋吉を教育長に抜擢したのも知事
(注2)「つくる会」によると、石原知事は会に賛同している一人
参考:【歴史歪曲教科書採択】

【気違いに刃物発言】人権意識欠落度★★★★
2001年8月26日に世田谷区で起きた警官刺殺事件について、
「まさに気違いに刃物を与えたあの出来事で、市民を守ろうとした警察官が痛ましい殉職をした」
(2001年8月29日、府中市で開かれた警視庁警察学校の新校舎開校式でのあいさつにて)
コメント:明らかに精神障害者に配慮を欠いた表現。人権意識に乏しく言語感覚にも鈍い石原の典型的な失言といえる。飲み屋で隣の席の親爺と話しているのではないのだ。彼は公人としての自分の立場をわきまえなければならない。今後は「石原に軍隊」と言い換えることを勧める

【中国は唯一の帝国主義発言】反中国の恣意度★★★★
(2001年9月10日、ワシントン市内の共和党系シンクタンク「ハドソン研究所」主催の後援会で)
「現在の中国は軍事力を背景にした唯一の帝国主義だ」「尖閣諸島を中国が領有すればアジアは壊滅的な状況になる」などと発言。「日本が領海の防衛にミサイルを搭載した船を配備すべきだ」などと日本は独自防衛力を高めるべきとの持論を展開した
コメント:石原の一貫した反中国思想が色濃く出た発言。一方、その石原は、米メディアの間では「日本ナショナリズムの象徴」との受け止め方をされているそうである

【テロ・報復は当然発言】生命軽視度★★★★★
「まったくかかわりのない民間人が数千人も死んで、これを戦争と受け取らない方がよっぽどぼけている。報復は当然
「向こうの人たちは、『第2のパールハーバー』だなんて言っているけど、状況としては民間人を巻き込んだ原爆投下なんだ」
(ワシントンから帰国した2001年9月14日、成田空港で11日の米国同時多発テロについて)
コメント:  報復は当然という知事の姿勢は矛盾している。必要なのは暴力による悲劇を繰り返さないことであろう。であれば民間人を犠牲にする恐れの高い報復攻撃(の軽々な支持や支援)は言語道断である。「まったくかかわりのない民間人が数千人も死んで、」「今度の事件はむごすぎる」との自らの発言をよく噛みしめるべきだ。

 また知事は日本の体制について「治安問題が起き、都が被害を受けてからでは遅い」などと有事法制についても言及したが、政治家に第一に求められるのは有事以前のそれを避ける取り組みである。日本政府も石原知事もいったいそれをどれだけ真剣に考えているのだろうか。今回の事件も、そもそも力で押さえ込む対決型の対中東政策など米国の政策の失敗が呼び込んだとの見方が強い。

 「こんな時に消防を送る(申し出をする)なんてナンセンスだよ」などと日本政府の対応への批判発言もあったが、米国で誰が命がけで救助活動に当たったのかきちんと認識しているのか。また石原は今回の事件を有事体制づくりの好機ととらえている節も感じられる。以前の「北朝鮮ミサイル発言」や都の防災訓練の実体などと併せて考えると、石原都知事の姿勢は力(軍隊)への無条件な信奉に基づいており、日本に自ら危険を招き寄せているように思えてならない

参考:【敵を殲滅したらいい発言】

【小田急高架判決】頼りにならない度★★★
石原都知事が事業主体となっている小田急線高架化工事への国の事業認可を取り消す東京地裁判決について、
「ことここまで及んで、こういう判決を下されても困っちゃう」と語り、会見中は「困っちゃう」を連発
一種の文明批判だろう。これからの範にせよというなら分かるが、7割進んだ工事を途中でやめるわけにはいかないし」
「こういう判決を下されてもいたずらに混乱が助長される
(原告らが求める地下化について)「これはやっぱりちょっと違いますなあ」
(2001年10月5日、定例記者会見で)

【人種差別】人種偏見度★★★★★
中国の一人っ子政策に反して秘密に生まれた子供たちが不法入国して犯罪を犯しているとして
「(中国では産児制限されているが)避妊なんて方法知らないから、中国には六千万人以上いるっていうんだね、戸籍のない人間が。」
「その人間達は非常にイリーガルな願望を持っているしね、犯罪というものを反省するような倫理観を持っていないし、動物的に生きているわけだから、願望のままに
「その人たちが例えば日本に入ってきて、どんどん組織化されて、今までなかった犯罪をする。それに対する道徳的な反省というものを我々が強要しても、精神的な基盤そのものがない

(2001年10月23日の「少子社会と東京の未来の福祉」会議席上で)
コメント:これがいくら差別にあたると説いても、この知事にはそれを理解できるだけの精神的基盤がないということか
同じ席上で女性差別を肯定する発言(いわゆる「ババア発言」)もしている

【同性愛差別】差別度★★★★
「自分は、幸か不幸か純粋なヘテロ(異性愛)だから、ホモセクシャルとは相容れないんですよ。」「怖くて、気持ち悪くて
(『週刊女性』 2001年11月6日号より)
参考:【同性愛者「やっぱり足りない感じ」】

【恥をかくのはてめえ発言】品性下劣度★★★★
石原慎太郎都知事は2001年11月2日、ホテル税の実施を表明。これに対し鳥取県の片山善博知事が「他人のふんどしというか、自分のところの住民以外の人から負担を求める税制だ」と批判したことに対して
「事の何たるかを理解しないで、恥をかくのはてめえの方だ
(2001年11月9日定例会見で片山知事を激しく罵り)
コメント1:銀行税から始まり新税構想を次々とブチあげる石原都知事。11月8日の7都県市首脳会議(首都圏サミット)では「大型ディーゼル車高速道路利用税」と「産業廃棄物税」を呼びかけ議論を呼んだ。しかしそれらはどれだけよく考えられ練り込まれた案なのか怪しい。2000年11月にホテル税とともに都税制調査会が答申した「パチンコ税」については会見で尋ねられ、「パチンコ税? 東京都は考えてた?」と税論議そのものを失念していたという醜態を見せた
コメント2:ホテル税の税収は東京都の観光振興に使われるとのことだが、受益者ではなく、利益をもたらす側の客が負担することになるのはやはりおかしいのではないか。条例は12月、付帯決議付きで成立した
参考:【三宅村議会バカ呼ばわり】

【ババア発言】女性侮辱度★★★★★高齢者差別度★★★★
「この間すごい話をしたんだ、松井さんが。私はひざをたたいてその通りだと。女性がいるから言えないけど…。」
(2001年10月23日「少子社会と東京の未来の福祉」会議席上で)

「これは僕がいっているんじゃなくて、松井孝典(東大教授)がいっているんだけど、“文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババア”なんだそうだ。“女性が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪です”って。男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を産む力はない。そんな人間が、きんさん、ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって・・・・。なるほどとは思うけど、政治家としてはいえないわね(笑い)」
「昔は女にはすごいオプセッションがあったと思うんだ。男に破瓜される、そして押しこまれて犯されるという。体位からしてそういうもんでしょ。それが、今のように野放図になっちゃって。」
(『週刊女性』 2001年11月6日号より)

自身の発言を『楢山節考』(映画化もされた深沢七郎の姨捨伝説に基づく小説)になぞらえて、
これは年とった女の人が、他の動物の生存に比べれば、かなり横暴な存在であるという表現の、実は逆説的な一つの証左でありまして…」
(2001年12月11日都議会で、渡辺康信都議の質問に答えて)

コメント:人種差別・障害者差別・女性差別・高齢者差別、石原はまるで差別のデパート
・知事が松井東京大学大学院教授の発言としていたものが、実は松井氏の名を借りた知事自身のものであり、知事が率先して発言していたと指摘されている。実際に、松井教授はインタビューに対して「石原氏の発言を見ると、私の言っていることとまったく逆のことだからね」と述べている。(月刊『自然と人間』 検証・石原都政 より)

・2001年12月20日小金井市議会による「東京都知事の女性蔑視発言に関する決議」より
  「都民のリーダーとして資質が問われる問題である。」
  「女性ばかりか人類全体をおとしめるような発言されたことは、遺憾であると言わざるを得ない。」
  「東京都知事に反省を求め、今後同種の発言をしないよう強く求める」

・最近では【田中真紀子外相への中傷】でも女性蔑視の発言をしている。
・そのほかの差別発言としては【IQが低い人発言】【人格あるのかね発言】【「三国人」発言】【男女平等いい加減にしてくれよ】【ゲットー発言】【人種差別】【同性愛差別】【茶髪は不潔発言】など

参考:【「ババア発言」裁判】

【首都機能移転問題で嘘をつく】嘘吐き度★★★★★品格欠乏度★★★★
2001年11月21日、衆院の「国会等の移転に関する特別委員会」に参考人として出席し
(同特別委は)「一種の暗黒裁判
(国際空港問題の視点がないとして)「全くナンセンスだ。あきれますな。」
など言いたい放題。委員長から「品格のある言葉づかいを」とたしなめられる一幕もあった。

さらに石原都知事は国会が90年11月7日に行った国会等移転決議を「ばかな決議」とこきおろし、自身は「決議には反対した」と述べていた。しかしその後「バカ」呼ばわりに怒った移転推進派が石原氏が当時決議に賛成していた証拠を入手、石原知事に回答を求めた。

11月21日特別委での発言:「私は終始反対だった。私は金丸(信)さんのわりと近くに座っていて、金丸さんが『おい石原君、君反対かい』と言うから、『私は反対ですな』と言って座った」
証拠1:石原氏らしき人物が起立し、賛成している姿が写っている写真
証拠2:94年に自民党有志がまとめた「21世紀委員会からの報告」。「首都機能移転は文明の画期的な発展の大きな引き金たりうる」と記されており、文責は石原慎太郎となっていた。
特別委の永井委員長は12月7日の会見で(写真から)「衆院本会議場で、金丸さんの議席と石原さんの議席はかなり離れている」と述べている。
これに対し、石原都知事は同日の会見で「どうも記憶に定かでない。」「まあ、思い違いがあったかもしれませんが。あの時自分は座っていたと信じていたんですが」「偽証したわけでも、ものをとったわけでもないから勘弁してくれよ」と苦しい釈明
コメント:発言に品がないのはいつものことながら、今回はさらに真っ赤な嘘を重ね塗り? あるいは本気で忘れて勝手な記憶を作り上げていたとも考えられるが、さて真相は

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Reference:
毎日新聞
朝日新聞