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石原慎太郎の言動 -この危険な政治家を監視する-

2010年

【永住外国人の地方参政権について】排外主義度★★★★★偏見度★★★★★

2010年1月15日の定例会見で、

「地方主権ということを言われている時にね、国籍を持たない人たちの意向で(中略)国そのものが左右されかねない。私は、その発想そのものがおかしいと思います」
「そういう(外国籍の)人たちが束ねて民族移動のような形でね、案件によって投票(権)を行使したら、例えば千代田区のような1人区というのは人口が極めて少ないのに、(中略)そういうものを想定するとですね、私はとても危ない試みだと思いますね」

2010年4月6日、全国知事会議で、

「地方行政が(日本人と)違う価値観や目的を持った外国人に左右される可能性がある」

コメント:
納税の義務などを負っている定住外国人が、税金の使い道を決める議員らを選ぶ権利を持つことは当然のことだ。地域社会の中で、長年にわたって生活の本拠を置いて居住するすべての住民が同等の権利と義務を持つことは、地方自治の本旨にかなっている。
石原氏に限らず反対意見の多くがそうだが、それらは外国人に対する偏見や差別意識、敵対意識に基づいていることが分かる。妄想的な「想定」を繰り広げて、危機感を煽るのは、かつての「三国人発言」でもそうだったし、関東大震災での朝鮮人虐殺などでも行われてきたことだ。そんな「想定」が現実的なものかどうか、すでに外国人参政権を導入している欧州の国々や韓国の例を参考にすると良いだろう。
参考:【「与党は帰化した子孫多い」発言】 【「三国人」発言】 【治安に対する偏見と差別】

【政治とカネ】我が身を振り返れ度★★★★

2010年2月5日の定例会見で、小沢一郎・民主党幹事長が資金管理団体の土地取引事件で不起訴となったことについて発言して、

国民から見たらどう考えても非常識というか、我々の常識になじまないもんだと思いますな。非常に不愉快、不透明、不可解と言いましょうかね」
私たちが一生かかったって使い切れないカネの問題が不透明にさらされてる。しかも、それが非常識な説明でまかり通ろうとしていることに(中略)国民はやっぱり反発しますよ」

2010年05月7日の定例会見で、小沢氏をどう思うか問われて、

「(政治とカネの問題は)やっぱり国民に対してはっきり説明をしないとね」「金銭に関する説明は国民にきちっとする必要があるんじゃないかと思いますけどね」

コメント:人には厳しく常に上から目線、そして自分には甘い
参考:【都政私物化 - 豪華海外出張】 【都政私物化 - 身内重用】 【繰り返される巨額の税金無駄遣い】

【「それなら自分の金で行きゃいいんだ」発言】人には厳しく自分に甘い度★★★★★
バンクーバー冬季五輪への期待を問われて、

「いや、期待してるよ。それだけですよ。だから壮行会で言ったんだ。楽しむだけじゃだめだぞって、必ず勝ってこいって。勝たにゃ、国民満足しないよってどっかバカな選手が、どっかのね、オリンピックでね、私は後悔しておりません、楽しんできましたって。それなら自分の金で行きゃいいんだ、そんなものは。国費を費やして養成した選手が惨敗してね、楽しんできましたじゃ国民報いられないよ

(2010年2月12日の定例会見で)

コメント:また言ってる。オリンピック招致に巨額の税金を投入して惨敗したとき自分が何を言ったか思いだしてもらいたい。
参考:【オリンピック東京落選 - 清涼感を味わえた発言】 【死ぬ気で戦え発言】 【「金メダルじゃねぇんだろ」発言】

【「金メダルじゃねぇんだろ」発言】下司度★★★★★

2010年2月19日の定例会見で、バンクーバー冬季五輪について、

 「日本勢が不振であることは誰が見ても確かだと思いますね」
「選手たちが思ったより高く跳べない、思ったほど速く走れないのは、重いもの背負ってないからなんだよ。国家というものを背負ってないから、結局、高く跳べない、速く走れない、と私は思いますね」
「教育の問題が出ましたが、修身の復活なんて陳腐に思えるかもしれないけど、考えてみた。やはり刷り込みなんだね
「基本的な道徳教育というんでしょうか、責任教育というんでしょうか、そういったものは必要なんだなということを改めて感じていますけど」

高橋大輔選手が日本フィギュア男子初のメダルを取ったことについて、

金メダルじゃねぇんだろ。否定はしませんよ、しかしそんなに快挙かねそれは。それほど。ま、結構でしょう。慶賀に耐えないとまでは言わないけどな」

2010年2月25日、バンクーバー五輪の日本選手の活躍に対する国内の反応について、報道陣に

銅(メダル)を取って狂喜するって、こんな馬鹿な国はないよ!

コメント:がんばった選手に対して労をねぎらったり賛辞を贈るどころか、下らない皮肉で彼らの活躍を腐したり貶したりする人物、それが石原慎太郎。その上、古めかしい陳腐でマッチョな教育論まで持ち出している。
参考:【死ぬ気で戦え発言】 【「それなら自分の金で行きゃいいんだ」発言】 【こらえ性がない発言】 【詰め込み教育賛美】 【一生いじめられる発言】 【サッカーW杯】

【「たちあがれ日本」と命名】センスが無い度★★★★
平沼赳夫元経済産業相や与謝野馨元財務相らが2010年4月に結成した新党を支援して、新党名は石原知事の発案で「たちあがれ日本」と決められた。
自主憲法制定を掲げ、右派色の強い新党のメンバーは70歳前後の議員ばかりとなり、さっそく「たちがれ(立ち枯れ)日本」「たそがれ日本」などとささやかれ、政界の反応も「イメージと実態が合っていない」「長過ぎる」といったものだった。

石原知事は、新党支援の理由を
「国を憂えている。若いやつは何してんだ。みんな腰抜けじゃないか。このままじゃ死ねない」
などと述べた。

コメント:「首都大学東京」「新銀行東京」などと同様、センスが悪い名前だ。。
参考:【都立大改変】

【日教組攻撃で「藁人形叩き」】デマゴギー度★★★★★
2010年4月11日、 陸自練馬駐屯地創立記念行事で

「今の政権はこの日本をダメにしたのに非常に大きな功あった日教組がバックアップして、その幹部が中枢にもいますが、いったい国家が侵犯されたときに、戦後、彼らは何を教えてきたか。家族を犯され、殺されていてもなお、白旗を掲げれば寛容で相手は許してくれるというバカな教育をしてきた

コメント:どこでそんな教育をしているというのか。妄想で「敵」を作り非難するという典型的なマッチポンプ、「藁人形叩き」。日教組攻撃の右翼には、歴史事実としてかつて国家を滅ぼしかけた戦争の反省などはどこにもない。
参考:【「与党は帰化した子孫多い」発言】 【尖閣ビデオ流出事件でデマを拡散】

【「与党は帰化した子孫多い」発言】無責任度★★★★★偏見と差別意識度★★★★★
2010年4月17日、自民党を中心とした地方議員らによる永住外国人への地方参政権付与などに反対する集会で

「この中に、帰化された人とかね、お父さん、お母さんが帰化されて、そのお子さんって議員さんいますか」
「国会は随分多いんだね、調べてみると。インターネットの情報を見るとね。それぞれ検証しているんでしょうけれど、与党を形成しているいくつかの政党の党首とか、与党の大幹部ってのは、調べてみると多いんですな
ご先祖への義理立てか知らないが、日本の運命を左右する法律をまかり通そうとしている」

この発言の「党首」とは社民党の福島瑞穂党首を指すと見られ、福島氏は事実無根とした上で「帰化した人は日本人であり、日本人と完全に同等の権利義務がある。問題とすること自体、人種差別ではないか」と指摘した。

石原氏の差別主義を示すほかの例:【シール事件 第一秘書現行犯逮捕その後の発言】【「三国人」発言【同性愛者「やっぱり足りない感じ」】

同じ席では「日韓併合は韓国側が選んだ」「彼らにとって屈辱かもしれないけども、そう悪い選択をしたわけではない」と、またしても、1910年の韓国併合を正当化する発言をしている。
参考:【日韓併合は朝鮮人の総意発言】【韓国植民地支配を美化

コメント:実際のところ、永住外国人への参政権付与に反対する主張の多くは、このような偏見や根拠のないデマ、差別意識に基づいている。
参考:【永住外国人の地方参政権について】
(福島党首からの抗議に対して)
「いや、私は何も彼女を特定したわけじゃありませんから。一種の総論として言ったわけですから」
「(福島党首は)不快な感じに言われるなら、そうでないということを自分で戸籍を明かしたらいい」

(発言の根拠について)
「情報を明かせと言われたら、多すぎていつ誰が言ったか、さっぱり分かりませんな

(2010年4月23日定例記者会見にて)

コメント:これまでにも無責任で差別的な発言の例には枚挙にいとまがない人物だが、無責任にもほどがある。石原知事の情報リテラシーの欠如を如実に物語っているが、前の週には下記のような発言もあった
「これまでは人間は、書籍を読むということを通じて自分で考える力を養ってきました。しかし、急激にメディアが多様化して読書をめぐる環境が大きく変わってきた中で、物を考える力が弱まっていますな」「若い人たちが情報をインターネットに頼る。(中略)過剰に摂取した情報の整理までを情報に頼る。その価値判断までを情報に頼るというね。(中略)一種のこの、メディアに対するリテラシー(情報を読み解く力)の問題だと思うんだけども

(2010年4月16日定例記者会見にて)

コメント:なんだ、このオチ。

【米軍普天間飛行場問題】身勝手度★★★★売国右翼度★★★★
米軍普天間飛行場の移設問題で、鳩山首相が全国知事会議の開催を要請したことについて、2010年5月14日の定例記者会見で、

「知事会を開いて、どこか(移設の)受け手がないですかと聞くこと自体がナンセンスだ」
(米軍基地について)「危険の温床は、やはり北朝鮮と中国。基地というのは相手の近くにあればあるほど有利
戦術、戦略というものの良識、図式、本質を知らないでここまで来た人(鳩山首相)が、何をもって日本中の知事を集めて『どこかいいところないか』って聞いたってね」

「アメリカとの合議の上でしか(移設先を)選択できない。(戦後の占領など)経過を眺めれば、沖縄の人には気の毒だが、もう一回我慢してください(と言うしかない)

コメント:朝鮮半島に近いほどよいのなら、沖縄より北九州の方がよほど近いだろうに。軍事力信仰の上の詭弁と方便で成り立っている抑止力のために沖縄を差し出しますという売国右翼そのものだ。
参考:【刈羽村原発住民投票】

【八ツ場ダム建設問題】強権政治家度★★★★
2010年6月18日、前原国土交通相が建設中止の方針を表明した群馬県長野原町の八ツ場ダムについて述べて、

「上にいる人たちが(土地収用法で)やれって言ってくれれば、もっと早く済んだ。心遣い気遣いで時間がかかりすぎた

コメント:さすが日本のヒットラーと言われる強権政治家!
参考:【日の出問題】 【刈羽村原発住民投票】

【「首相を殴れ」発言】暴力肯定度★★★★★テロリスト度★★★
2010年6月19日、札幌市内で開かれた、たちあがれ日本の集会であいさつして、

「もし、(菅直人首相が自衛隊の)観閲式の国旗入場で立たなかったら、構わないから殴れ。殴られてもしょうがない

コメント:首相への暴力を煽り立てる問題発言
参考:【テロへの共感】 【テロあたり前発言】

【核保有は非常に勝手?】自己矛盾度度★★★★★支離滅裂度★★★★★

2010年8月6日の定例記者会見で、国連事務総長らも迎えた65回目の広島の原爆の日について感想を求められて、

「アメリカやロシアのような核をたくさん持っている国が、『自分たちも少しは減らすけど、お前たち持つな』という言い分も、非常に勝手
 「広島、長崎という悲劇を私たちが忘れない限り、核兵器を使うことないでしょう、使えることもないでしょう。無抵抗な膨大な数の市民の被害、それが長く続いていることを、もっと世界に積極的に知らせる必要があると思いますな。1発の爆弾がこれだけの被害を長きに与えるという恐ろしさ。どんどん出したらいいと思いますね」

コメント:良いこと言っているが、過去の発言と照らし合わせると、このひとって人格分裂症かと思う。それとも痴呆か。「忘れない限り」って言った側から忘れているのだろう。
参考:【核兵器は国家として重要発言】 【核兵器2年で持てる発言】 【非核3原則を拒否】 【核保有の主張】 【核を使うということは発言】
(外部リンク) 石原慎太郎氏の核兵器に関する発言録

【高校無償化で朝鮮学校への差別】差別と偏見度★★★★★陰湿いじめ度★★★★
高校無償化で朝鮮学校を除外することについて、

「拉致問題とも関係あるんだけどね、やっぱり一部の人間は明らかに手引きして、とにかくその日本人をわなにはめて拉致して、ひどい目に遭わせているわけですからね。その状況証拠は濃厚にあるわけだし(中略)、学校でどういう教育を受ける、それがもし著しい反日教育なら、そんな学校に我々の税金で支援するというのはおかしな話でね。(中略)日本に害を及ぼすこと、拉致を含めて、それを是とするんだったら、お国に帰られたらいいんじゃないかと思いますけどね

(2010年9月3日、定例記者会見で)

コメント:「一部の人間」の責めを全体に負わしたり、「状況証拠」などあやふやな情報を理由にしたり、いろいろな理由をつけて差別を正当化するのは、差別主義者の常套手段。「我々の税金で」と言うが、在日朝鮮人も日本人同様の納税義務を負って、国や都に貢献している。
責任のない在日朝鮮人の子どもたちに対するいじめのようなやり方は、国連の人種差別撤廃委員会などでも問題視され、朝鮮学校を除外するのは人種差別に当たり、人種差別撤廃条約の「教育に関する権利の平等保障義務」に違反していると警告を受け、改善が勧告された。
ピレイ国連人権高等弁務官は「教育を受ける権利は日本に住むすべての人に広げられなければならない。でなければ差別だ」と述べた。
「児童の権利条約」に関する対日審査でも、国連の委員から「同条約には少数者の文化を守る権利の保障が含まれている」「除外措置は同条約に反する恐れがある」と指摘を受けた。

【尖閣問題で戦争と核保有を主張】戦争好き度★★★★★アブナイ政治家度★★★★

尖閣諸島周辺で起きた中国漁船衝突事件について、2010年9月21日、報道陣に対して、

(予定していた中国訪問について)「あんな不愉快な国は行かない。向こうから頼まれても行かない」
(閣僚級以上の交流停止に触れて)「私は閣僚以上ですから
「中国がやっていることは理不尽な、やくざがやっていることと同じ」「何で政府は実行処置をとらないのか。例えば日本の潜水艦が韓国や北鮮、中国の領海を侵犯したら爆雷を落とされる。何で日本はやらないのか」

週刊誌上での発言で
仮に日本が核を保有していたら、こんな事態にはならなかった。核保有の日本が戦争を始めたら、アメリカは困るから助ける。アメリカは自分が囲ってきた妾が、他の誰かの方へ行くよりはいいと考えるだろう。日本人はまず屈辱を感じないとね。それが怒りに転じて、自分のことをどうするのか具体的に考えるようになる」
(週刊新潮)

コメント:戦争など最悪の事態を避けるために知恵を絞り行動するのが政治家の役目ではないか。至極簡単に戦争に突っ込もうとする政治家ほど危険な存在はない。
参考:【核兵器は国家として重要発言】 【戦争暴言】 【戦争に賛成するバカ】 【敵を殲滅したらいい発言】 【領土問題で軍事力誇示を主張】 【「オリンピックボイコット」と「戦争」を呼びかける】 【軍事力信仰】 【外交交渉力とは核兵器】

【「日本人が欲に飲み込まれたのはアメリカのせい」発言】妄想的愛国度★★★★
日本は欲望に支配される社会になった、として

「日本人の精神が戦後65年かけて、『平和の毒』に侵されてしまったからでしょう。有史以来、平和とは、犠牲を払って獲得するものです。日本人だって、戦前まではそうしてきた」
「ところが戦後、アメリカにこの国は骨抜きにされてしまった
「堕落した日本人は公に奉仕することを忘れてしまった。家族のため、公のため、国のために行動するという心がない」

(「SAPIO」2010年10月13・20日号)

【軍事力信仰】軍国おじさん度★★★★★

2010年10月23日、北朝鮮による拉致被害者救出のための集い(都など主催)にて、
「これはまさしく政治問題。解決するためには力、軍事力です

2010年10月24日、フジテレビ番組「新報道2001」に出演して、
「日本は、外交交渉、経済交渉のための絶対に必要なインフラ、これは軍事力なんだ」 「米国が日本を核の抑止力で守っているのはうそっぱちだ。日本は2年で核兵器を持てるのに議論がタブーになっている」
「ドイツは非核3原則とかバカなことを言わずに米国の核をドイツに持ち込ませたから発言力がある」
「米軍の司令官は『日本は遠すぎて守れない』と言っている。何で日本は自分で核兵器を持たないのか。持てる力は十分にある」
「(過去に)日本が核保有していたら、北朝鮮に同胞をさらわれることはなかった
「日本が軍事力をつけないと、この(尖閣諸島の)問題はたなざらしになって、そのうちに白骨化しますよ」

参考:【核兵器は国家として重要発言】 【戦争暴言】 【戦争に賛成するバカ】 【敵を殲滅したらいい発言】 【領土問題で軍事力誇示を主張】 【「オリンピックボイコット」と「戦争」を呼びかける】 【尖閣問題で戦争と核保有を主張】 【外交交渉力とは核兵器】

【尖閣ビデオ流出事件でデマを拡散】悪質デマ度★★★★★虚妄度★★★★★

尖閣ビデオ流出事件について、2010年10月24日、フジテレビ番組「新報道2001」に出演して、石原慎太郎と佐々淳行が「中国の漁船(の漁師)がモリで突いてる」というデマをばらまいた。

「政府の関係者から聞いた。日本の巡視船の乗組員が何かの弾みに落ちたのを、中国の漁船(の漁師)がモリで突いてるんだって。それは『仄聞ですが』と、数人の人から聞いたウソか本当か分からないが、その実態を私たちは知る必要があるし、(ビデオ映像を)公開すべきだと思う。それが、この問題に対する日本人の正当な世論を作っていく

コメント:対立を煽るデマを元に正当な世論ものないものだ。「嘘も100回言えば本当になる」というファシストの手口を実践しているのか。

「…国民にむかって、外国から攻撃されるぞと戦意を煽り、平和主義者の奴らには愛国心がなく、国を危険に晒していると非難しておけばよいのです。このやり方は、どこの国でもうまくいきます」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリングのニュルンベルグ裁判での言葉)

参考:【「三国人」発言】 【ババア発言】【テロ陰謀説】 【「ババア発言」裁判】 【デタラメな防災意識】 【日教組攻撃で「藁人形叩き」】 【「与党は帰化した子孫多い」発言】

【同性愛者「やっぱり足りない感じ」】偏見と差別度★★★★★
2010年12月3日、表現の自由を脅かすと批判の強い都青少年健全育成条例改正案の成立を求めるPTA団体による要望書提出を受けて

「子供だけじゃなくて、テレビなんかにも同性愛者の連中が平気で出るでしょ。日本は野放図になり過ぎている。

さらに、2010年12月7日、3日の発言の真意を記者に問われて、

「(過去にサンフランシスコで)ゲイのパレードを見ましたけど、見てて本当に気の毒だと思った。男のペア、女のペアあるけど、どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」
(同性愛者のテレビ出演は)「それをことさら売り物にし、ショーアップして、テレビのどうのこうのにするってのは、外国じゃ例がないね

民族差別、人種差別、女性差別、障害者差別、同性愛者差別。石原発言はまるで差別の見本市になっている。

参考:【シール事件 第一秘書現行犯逮捕その後の発言【「三国人」発言】 【同性愛差別】 【ババア発言】 【人種差別】 【「人格あるのかね」発言】 【男女平等いい加減にしてくれよ】 【国連人権委員会報告】 【怪しげな外国人発言】 【ネットカフェ難民はファッション発言】 【前頭葉の退化した老人が】 【表現規制と陳腐で通俗的な道徳観】

これらの発言には米人権団体などからも非難声明が届いた。
「もしニューヨーク州知事がこんな発言をしたら、辞任に追い込まれる」「政治家が、こんな発言をしても生き残れるのは、日本だけ」との声も。
もちろん石原発言の「外国じゃ例がない」なんて部分も、遺伝云々同様、いつもの根拠を持たない思い込み発言に過ぎない。
コメント:石原氏の同性愛者蔑視は、遺伝的な要素まで持ち出しており、「優生学」思想で同性愛者を迫害したナチス・ドイツを連想する。折しも発言は「人権週間」の最中に行われており、東京都製作の「平成22年度啓発活動強調事項(「広報東京都」内)」には、「性的指向を理由とする差別をなくそう」との項目もあった。
知事が旗振り役の「都青少年健全育成条例」の危うさは、確信犯的に繰り返される知事の差別発言で改めて浮き彫りになった。

【表現規制と陳腐で通俗的な道徳観】差別度★★★★愚劣度★★★★★ブーメラン度★★★★

2010年11月29日、創作世界に「刑罰法規」を上回る規制を適用する都改正青少年健全育成条例に反対する漫画家らの記者会見が開かれたことに対して、
「夫婦の性生活みたいなのを漫画に描くことが子供たちに無害だっていうなら、バカだね、そいつら。『頭冷やしてこい』と言っといてくれ」

2010年12月15日、都改正青少年健全育成条例が成立したことについて、
当たり前だ当たり前。日本人の良識だよてめえら自分の子どもにあんなの見せられるのかね。大人で考えたら大人の責任だよ。当たり前だよ

2010年12月17日、定例記者会見で、
「世の中には変態ってやっぱりいる。気の毒な人で、DNAが狂っていて。やっぱりアブノーマル。幼い子の強姦がストーリーとして描かれているものは、何の役にも立たないし、(百)害あって一利もない」

石原氏は、かつては書籍『スパルタ教育〜強い子どもに育てる本〜』(光文社)でこんなことを書いていた。
「人間の想像力を培う糧である読書を、なにをもってよしとし、なにをもって悪とするかほど、根拠のないものはない。そのよしあしに、親が陳腐で通俗的な道徳をもちこむほど、子どもの大きな将来性をスポイルすることはない

同書にはほかに、「いじめっ子に育てよ」、「子どもに酒を禁じるな」、「子どもに、戦争は悪いことだと教えるな」、「おじぎのしかたを教えるな」、「よその子にケガをさせても、親があやまりにいくな」、「先生を敬わせるな」などの文が見られる。

ちなみに、過去には、その石原慎太郎が原作の映画「処刑の部屋」のレイプ描写に影響を受けたとして強姦事件などが起こったことがある。このほかにも石原氏の小説には、未成年の知的障害の少女を拉致監禁し輪姦し売春宿にに売り飛ばす話「完全な遊戯」などがあるそうだ。

さらに、都知事の就任直後に出版された小説「聖餐」には、主人公が森の中で性交する男女をカメラで撮影する場面が描かれている。その内容は、男が女の喉を切って殺害、内臓をえぐり出して、男も女の裂かれた腹に顔を突っ込んで絶命するという実にグロテスクなもので、これは条例が問題とする"刑罰法規に触れる性交"であろう。

コメント:支離滅裂で、そのときどきの思い付きを、反対者を罵倒しながら強引に進めるのは典型的な石原流。過去を振り返れば天に唾するだけの主張を、差別的な発言も織り交ぜて、声高に主張する姿は醜悪そのものだ。

2011年2月16日、都議会で声を荒らげながら答弁して、

そういう歪んだ性愛ってものを描いて金を儲けている人間は、私は卑しいやつだと思いますな。しかし、しかし…

コメント:戦前、治安維持法下による言論規制は、漫画本などの「エログロ・ナンセンス」の取り締まりから始まった。
参考:【同性愛差別】 【同性愛者「やっぱり足りない感じ」】 【詰め込み教育賛美】 【「差別で言うわけではないが」と差別】 【震災でパー、ざまあみろってんだよ】

【「赤信号みんなで渡れば怖くない」発言】反民主主義度★★★★
知事にとって今年の漢字は、と問われて、

「国全体で考えると、私は『衰』だね。衰弱の衰。国全体は。そんな感じがしますな。もう如実に」
「国全体が沈もうとしてますよ。まあ何か大連合(民主党・自民党の大連立)のうわさもあるけど、結構じゃないですか。単独の政党でできないんだったら組んで、『赤信号、みんなで渡れば怖くない』で、みんなで渡るんだったらできることありますよね。消費税だってそうだし、憲法改正だってそうだし

(2010年12月10日、定例記者会見で)

コメント:民主主義のプロセスというものを根本から理解していないのだろう。
参考:【刈羽村原発住民投票】 【米軍普天間飛行場問題】 【八ツ場ダム建設問題】 【軍事政権を作って核を持て発言】

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Reference:
毎日新聞
朝日新聞
東京新聞
しんぶん赤旗
共同通信
時事通信