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石原慎太郎の言動 -この危険な政治家を監視する-

2006年

【日本橋を移転】ナンセンス度★★★★自己満足度★★★★
東京名所「日本橋」を覆い隠している首都高速道路について、現在の景観は「ナンセンスで非常に野蛮な街の造形」と述べながら、

「首都高を造り直すとか、ビルの中を通すとかは大変。あの場所になくても、あの橋そのものがあればいい」
「つまらん金かけるより、日本橋をどこか近くの川に移したらいい」
こういう発想をするのが小説家なんだよ

(2006年1月20日の記者会見にて)

コメント:東海道などの起点としてその場所にあることが、歴史的に重要なのでは? 自慢げに自画自賛しているが、トンチンカンでそれこそナンセンス
参考:【自作映画に自画自賛】 【作家知事対決】

【三宅村村議会に暴言】恫喝度★★★★★
三宅村が国、都に復興への財政支援を求めていることについて、
「アイデアはいくらでも出すが、『国・都から金出せ』ってのはだめだ。甘ったれちゃいけない
「人を(観光で)連れて行くためにはアトラクションをしなくちゃいけないが、すぐ反対するやつが出る。三宅島は伊豆七島で一番意見がまとまらない島だ。反省した方がいい

2000年に都職員を助役に選任する議案を村議会が否決したことについても触れ、
「せっかく(当時の村長に)頼まれて人を送ったら村議会のばかどもが否決した。おれは『お前ら、東京の顔をつぶしたな。そのうちひどい目に遭わせてやる。覚えていろ』と言ったんだ」

(2006年2月3日、三宅村「感謝の集い」のレセプションにて)

コメント:暴力団の恫喝なみ
参考:【三宅村議会バカ呼ばわり】 【三宅島公道危険レース】 【恥をかくのはてめえ発言】 【ほえ面かくな発言】

【ニートは穀つぶし発言】偏見度★★★★歪曲度★★★★
「フリーターとかニートとか、何か気のきいた外国語使っているけどね、私にいわせりゃ穀つぶしだ、こんなものは。」
(2006年3月14日、予算特別委員会)

「私の言葉を勝手に引用されまして歪曲されていますが、私が穀つぶしといったのは、これはフリーターじゃありませんよ。ニートのことはそう申しました。こういう歪曲した引用というのは非常に卑劣だと思います。」
(2007年2月14日、都議会)

コメント:自らの発言のいい加減さを棚に上げて、引用が間違っているとの主張こそ事実を歪曲している。また、ニートに対する攻撃的な発言は、社会的要因など一切顧みない偏見に満ちたもので、同趣旨の発言がこれまでも幾度となく繰り返されている。
参考:【人格あるのかね発言】

【黙って聞けこの野郎発言】品性下劣度★★★★★威嚇度★★★★
2006年3月16日の都議会予算特別委員会の共産党の大山とも子議員への答弁の中で、知事が「あなた方の、何かの一つ覚えみたいな発言を聞いていますと…」と答弁を始め、「質問に答えて」と声が上がったことに対して別の同党議員に向かって「答えてるんだ。黙って聞け、この野郎」と大声を上げ、「失礼じゃないか貴様、答えている時に」と続けた。
参考:【不規則発言で通告】

【自分の国の言葉を完全にマスターしない人間】ブーメラン度★★★★★
(2006年4月7日、記者会見で小学校での英語必修化の動きを批判して)
「自分の国の言葉を完全にマスターしない人間が、外国の知識の何を吸収できるのか」
若い人の国語力は低下している。人間の感性や情念を培うのは国語力だ」

(2006年1月27日 定例記者会見で、「ジェンダーフリー」をバッシングして)
何もね、日本なんだから英語使うことねえんだよ、わけのわからない英語をね。だからね、日本語にうまく訳せばいいじゃないですか。そうすればもっとわかりやすいよ。「ジェンダー」とか「フリー」とか言ったってね、英語のわからない人はさっぱり、おじいさん、おばあさんはわからんよ、そんなものは。日本語でやってくれ、日本語で

(2004年6月8日、議会で知事のジェンダーフリーに対する誤った認識を問う代表質問に答えて)
「だったら英語使わなきゃいいじゃないですか、わけのわからない、ジェンダーフリーだとか何だとか。日本語使いましょう、日本語。正しい日本語でいって、それが要するに国民の理解に通じると思いますよ」
このごろ、本当にやたらに英語が多くてね。日本語で立派な、わかりやすい言葉があるんですから、使ったらどうですか」

最近の日本語能力の低さでは定評のある石原慎太郎氏。「てにをは」も正しく使えていないと言われるほど。(参考として、例えば「文学賞メッタ斬り!」大森望, 豊崎由美・著に出てくる石原氏の書いた「選評」など)

そして、やたらと外来語を多用する
例えば、2005年12月22日の会見で五輪招致に向け東京をアピールする戦略を問われた知事の答えはこんな感じだった。
 「ドラフト(草案)もできていないし、国内にもコンペティター(競争相手)がいる。東京が日本の代表地にノミネート(推薦)されてからのことで、これからブレーンストーミング(自由に意見を出し合い、すぐれた発想を引き出す方法)して考える」

コメント:発言は自分に跳ね返るブーメランであることに気付いてない。。

【フランス美術を侮辱発言】日本の恥度★★★★★無礼度★★★★
「今日ここに来て、何かすごいものが見られると思っていた。ところが実際は、何も見るべきものがなかった
「ここに展示されている現代美術は、まったくもって笑止千万なもの
(2006年4月20日、東京都現代美術館「カルティエ現代美術財団コレクション展」のオープニングセレモニーで)
仏フィガロ紙21日付は「日本文化は西洋文化より優れている 東京都知事」の見出しで、石原氏が「ためらうことなく、現代美術を『無そのもの』と評した」とし、二千人近くが参加したセレモニーに「冷や水を浴びせた」と報じた。仏リベラシオン紙24日付は「会場には衝撃が走った」と述べ、ポスターにもなった彫刻作品に対する揶揄発言なども併せて報じた。

各紙による石原氏評:
国家主義的思想の持ち主」「右翼ポピュリスト」(フィガロ)
札付きの国家主義者」(リベラシオン)

参考:【フランス語侮辱発言】

【東京地裁判決「ホテル代高過ぎ」】金銭感覚麻痺度★★★★税金無駄遣い度★★★★
2006年6月16日、石原知事らが海外出張した際の旅費を巡る訴訟の判決で東京地裁(杉原則彦裁判長)は「条例に定められた事前協議を経ずに増額された」として請求額の一部を違法支出と認定し、石原知事ら2人に計約98万円の返還を請求するよう都に命じた。

事務の手続きのミスで、それを指摘されれば、やっぱり是とせざるを得ないでしょう」
今までの規定は低過ぎる。いつも申請してプラスアルファのところに泊まってるが、あの時は申請が遅れたようです」
(2006年6月16、定例記者会見で)

コメント:手続きのミスという言い訳も情けないが、問題は知事の異常な金銭感覚だ。
都の条例で認められる宿泊費(5日分)約20万円に対し、70万円余を公費で支払ったことが違法と認められた。増額する際は事前に都人事委員会と協議する必要があったが、協議していなかった。

参考:【40万円返還を命じる判決「単なる接待」】 【都政私物化 - 豪華海外出張】

【ほえ面かくな発言】悪態度★★★★
瑞穂町議会が五輪招致決議案を否決したことについて、

頭がどうかしてるんじゃないのかよ。やっぱり頭を冷やした方がいいと思うね。何も得にならないと思うね。オリンピックが仮に決まって、その前に三多摩は(2013年開催予定の東京国体が)あるわけでしょう。その時になってほえ面かかないようにした方がいいよ、本当に。」

(2006年6月23日、定例記者会見にて)

参考:【国威発揚オリンピック】 【怪しげな外国人発言】 【三宅村村議会に暴言】 【反対するヤツの気が知れない発言】

【国威発揚オリンピック】ヒットラー度★★★★★
●東京でオリンピック開催の意義についての発言

「このごろ日本は元気がない。周りの国からなめられている。『日本をなめたらあかんぜよ』という表示にオリンピックをやりたい」
(2006年1月、「スポーツと都市」をテーマにしたトークショーで)

なぜ1964年に続いて再び東京五輪なのかを質問され、
「オリンピックを招致する意義は国威発揚のため。日本人はもっと自信を持つべきだ」
(2006年5月14日、フジテレビ[報道2001」に出演して)

「日本が持っている力はいろいろあるわけでして、そういったものを顕示するためにも、古い言葉かもしれませんけれども、国威発揚のために、私は国がやっぱりその気にならなければ、新しいオリンピック、東京ならでは、日本ならではのオリンピックはできないと思いますので」
(2006年6月13日、東京都議会 代表質問での答弁)

●北京オリンピック(2008年予定)についての発言

(2006年7月3日、記者会見で)海外メディアのインタビューで北京五輪ボイコットを呼びかけたことについて質問され、
「中国が勝たない試合で大衆が騒ぐというのは、そういうレベルの低い国でオリンピックをあえてしようとするなら、そこら辺がどれだけの問題としてクローズアップするか知らないけども、その完全な保証がないんだったら、私はこのオリンピックというのは余り好ましくない、ボイコットの声だって出てくるんじゃないかということを言ったわけです」

さらに、ナチスのベルリン五輪と対比されたようだが、との質問に、
「ああ、そうですね。国威発揚というのかな。周りの国の侵犯というものを続けながら、一種の覇権主義というものを遂行する、その一つのインパクト、デモンストレーション、その国力を見せることの正当化というんですか、相手を有無を言わさない形でねじ伏せる、そういう意図にやや似てるんじゃないかという気がしますな」

2006年7月4日、千代田区内での講演で、
「(北京五輪は)ヒトラーがやった非常に政治的なベルリンのオリンピックに、ある意味で似ているような気がしますが」

●オリンピック反対者への態度

「共産党はオリンピック反対だって言うけど、この中にオリンピック反対の人いたら手挙げてもらいたい。そんなやつはぶったたけばいいんだ。」
(2006年12月14日、都議会自民党の高島直樹政調会長の祝賀会の挨拶で)

朝日新聞による2007年3月の調査では、「これまで通り進めるべきだ」は31%、「再検討すべきだ」が40%、「中止」も19%だった。
コメント:ヒットラー型オリンピックを目指しているのは誰なのか。右翼的発言や中国などに対する露骨な敵視発言を繰り返す石原都知事はオリンピックの理念ともっとも相容れない人物と言える。
参考:【ほえ面かくな発言】 【怪しげな外国人発言】 【死ぬ気で戦え発言】 【五輪開催地としての東京の資格】

【怪しげな外国人発言】人種差別発言癖度★★★★★
五輪の国内立候補都市を巡り日本オリンピック委員会(JOC)の選定委員会で福岡市の応援演説をした姜尚中・東大教授に対して、
怪しげな外国人が出てきてね。生意気だ、あいつは」
(2006年8月30日、プレゼンテーション後の祝賀パーティーのあいさつの中で)
コメント:オリンピック招致にまったく相応しくない差別思想と低劣な人格。
参考:【国威発揚オリンピック】 【人種差別】 【五輪開催地としての東京の資格】

【またまた三国人発言】反省能力サル以下度★★★★★
不法入国の三国人、特に中国人ですよ。そういったものに対する対処が、入国管理も何にもできていない」
(2006年9月15日、都内であったシンポジウムで)
コメント:2000年の発言が問題になった時、一旦は「意図した意味と異なり、差別的に使われていた言葉だった」として「今後は、誤解を招きやすい不適切な言葉を使わない」と自ら表明していたことなど覚えているような能力や分別はやはり無い。
参考:【「三国人」発言】 【「三国人」発言に開き直り】 【人種差別】 【治安に対する偏見と差別】

【日の丸君が代強制に違憲判決】国家主義度★★★★★反憲法度★★★★
2006年9月21日の東京地裁による入学式や卒業式での国旗・国歌の強制は違憲とした判決に対して、
「当然控訴しますよ。あの裁判官は、東京の中学校、特に都立高校の実態というのを見ているのかね。現場を裁判官は行って見てみた方がいいよ。」「子供たちの規律を取り戻すために、ある種の統一行動は必要。その一つが国歌、国旗に対する敬意だ」
(2006年9月22日、記者会見で)

「判決は不当なものであり、控訴することは当然であります。あの判決に喜んでいるのは多分共産党と、今やかなりたそがれてきた日教組の残党と、当の裁判官くらいじゃありませんでしょうか。」
公務員は法令に従う義務がありまして、まして教員は、法令に基づく学習指導要領により、児童生徒を指導する義務があります」
(2006年9月26日、都議会の答弁で)

コメント:公務員には憲法遵守義務があり、判決は「国旗・国歌の強制は違憲」であった。むしろ普段から憲法を蔑ろにする姿勢が露わな石原知事こそ公務員として大問題だろう。
参考:【憲法は醜悪発言】 【憲法違反宣言】 【憲法違反宣言 2】 【裁判官を罵倒】

【核兵器2年で持てる発言】軍事力信仰度★★★★
自民党の中川昭一政調会長が、日本の核保有について「議論はあっていい」と発言したことについて質問されて、

「議論したらいいんだ。中川発言って非常に大きな意味を持ったね。あれで中国はびっくりしたんですよ。中国が一番嫌ったのは日本の核保有だよね。日本はやろうと思ったら(核兵器を)2年で持てますから。」

(2006年9月2日、記者会見で)

参考:【死の商人発言】 【戦争暴言】

【一生いじめられる発言】いじめる側度★★★★★教育論特異度★★★★
2006年11月、いじめが原因で「自殺する」との手紙が文部科学省に届いた問題で、

「自殺なんか、予告して死ぬなって、そんなものは。大体甘ったれというか
「あんなのは、大人の文章だね。愉快犯っていうか。今の中学生にあんな文章力はない。理路整然としていて。私は(本物とは)違うと思う」
(少し笑みを浮かべながら)「(予告日は)明日ですか?今まで文科省が何やったか知らないけど、あれだけの騒ぎになって(文書を送った)当人は満足して、死なないの? 死ぬの?
私なんか、子供にけんかの仕方を教えましたよ。そしたら効果があって、たちまち相手を倒して番長になっちゃった。そういうことを親が教えればいい」
「こらえ性がないだけでなく、ファイティングスピリットがないと、一生どこへ行ってもいじめられるんじゃないの」 「予告して自殺するバカはいない。やるならさっさとやれっていうの

(2006年11月10日、記者会見で)

コメント:しごき・体罰などで訓練生の死亡が相次いだ「戸塚ヨットスクール」を「支援する会」会長らしい発言の数々。
その後都知事あてに「(いじめ自殺に関する石原知事の発言が)さらに自分を追いつめることになりました。一生どこへ行ってもいじめられるのはつらいので『死にます』」などと書かれた自殺予告はがきも届いた。

参考:【詰め込み教育賛美】

【都政私物化 - 豪華海外出張】税金浪費度★★★★★贅沢ワガママ度★★★★★
共産党都議団による調査が口火を切り、海外出張などの際に都条例で定められた規定を大幅に超える高級ホテルに宿泊するなど、税金の無駄遣いが常態化していることが次々と指摘された。

- 1999年の就任以来、19貝の海外出張のうち資料が入手できた15回分で費用は計約2億4350万円
- 条例の規定の数倍、ときには6.6倍もの高額なホテル代
- 2001年9月のワシントン出張では、1泊で26万3000円のホテルに宿泊
- 2001年6月のガラパゴス諸島への出張では206万円をかけて大型クルーザーを5日間借り切り、諸島を見物。出張費用の総額は1400万円を超えた。知事は後日「(都議選の応援が)面倒くさいからガラパゴスへ行っていた」と語った。
- 2006年5,6月のロンドン・マン島出張ではオリンピックの調査は実質約一時間半で、マン島でのオートバイレース見物を含め、3600万円
- 随行した特別秘書の航空運賃は条例が規定するビジネスクラスでなくファーストクラスを利用。同行した夫人の宿泊費なども公費で賄われていた


石原知事が就任以来2億4000万円の海外出張費を使っていたことを共産党都議団が会見で明らかにした日(2006年11月16日)の、石原知事の報道陣に対するコメント:

知らないよ、私は。そういうことは事務局に言ってくれ。何も豪勢な旅行しようと思って行っているわけじゃない。直すところがあったら直したらいいじゃないですか」

条例規定額を超える宿泊料支出を巡っては、2006年6月の東京地裁判決が、2001年9月の米国出張に関して「事前に都人事委員会との協議をしていなかった」と判断して、石原知事に差額分の返還を命じている。
【東京地裁判決「ホテル代高過ぎ」】
石原知事が規定額を大きく上回る海外出張を重ねていた問題について質問されて、

「完全に事務局任せですからね。私はどのホテルに泊まりたいとか、どうこうしたいと言ったことはありません。」
「私は別に官費でする旅行には注文つけたことはありません

(2006年11月24日、記者会見で)

朝日新聞の特集記事「おごる『大統領』−知事権力」(2006年12月10日付)などによると、知事はホテル宿泊の際、エレベーター横の部屋だったため「エレベーターの音がうるさくて眠れないじゃないかっ!誰だ!この部屋を用意した馬鹿者は!」と都の職員を怒鳴りつけたことがある。都職員らは『神経質な知事に気をつかった結果、あんな高額になってしまった』と声をそろえている。
コメント:折悪しく(?)2006年11月、石原慎太郎企画・監修で『もう、税金の無駄遣いは許さない! - 都庁が始めた「会計革命」』という本が出版された。世間ではタチの悪い冗談かブラックユーモアと受け止められたようだ。
参考:【都政私物化 - 身内重用】 【40万円返還を命じる判決「単なる接待」】 【前頭葉の退化した老人が都知事に再選】 【繰り返される巨額の税金無駄遣い - 財政は痛くもかゆくもない発言】

【都政私物化 - 身内重用】お手盛り度★★★★★公私混同度★★★★★

(ワンダーサイト事業は)「私が考えついたんだからね。トップダウンですよ」(2006年9月の記者会見で)

● 石原慎太郎知事が「若手芸術家育成」の名目で始めた「トーキョーワンダーサイト」の事業に、民間人である息子と知人を深く関与させている、と日本共産党都議団が都庁内の記者会見で実態を告発した(2006年11月23日)

都知事の四男・延啓氏が2003年3月、石原知事が脚本を担当するものとして計画されたワンダーサイト事業の「能オペラ」実施のための調査として、諮問委員の名で、都職員らと一緒にドイツ・フランスを訪れた際、費用計55万円を都が全額負担した。
しかし委員の委嘱は1カ月間だけ。「極めて不自然。海外出張させるために委嘱したと疑われても仕方ない」(都幹部)

四男が都の事業の外部委員となって、公費で欧州出張していた問題を会見で質問され、
(事業の委員に四男を選んだのに知事は関与したのかとの質問に)「私が別に命じたわけじゃなしに、それは(参与の)今村君なんかが決めたんじゃないですか。」「だって、息子でありながら立派な芸術家ですよ。」
余人をもって代え難かったら、どんな人間でも使いますよ、私は。東京にとってメリットがあったら。当たり前の話じゃないですか、そんなこと」
(2006年11月24日、記者会見で)

あなた方、ちょっとおかしいんじゃないの、それ。私は、自分の子どもだろうと、誰だろうと、外国人だろうと、才能のあるというか、それはもう今村君に任せてる。私が決めたんじゃないんですよ。だれだっていいから、役に立つ人間で、しかも民間の人をボランティアで使ったらいいじゃないですか。おかしいね、ちょっとあなた方の感覚ってのは
(2006年12月1日、記者会見で)

さらにその後、航空運賃や宿泊費など実費だけではなく、日当や支度料も、同行した都の参与と同額が支払われていたことが判明。これは石原知事の「ただ働きする人間が必要」という説明と矛盾していた。

(2007年1月26日、記者会見で問われ)
石原「あのね、私、小さなこと知らないの。正確に報道してもらいたいけど」
記者「知事は四男の起用を「ただ働きだから」と説明していたが?」
石原「ほとんどただ働きじゃないですか。
記者「日当や支度料が出ていても「ただ働き」ということか。」
石原「ですから、その内容はわかりません。だけど、日当というのは、実質的に実費弁償ということですからね、その中に交通費も入ります、当然ね。ちょっとヒステリックになっているんじゃないの、あなた方。ちょっと不思議だね


- ワンダーサイトの玄関と二、三階に飾られているステンドグラス(都費から制作費300万円支出)の原画作者は、延啓氏
- 石原知事がスイス・ダボスでの会議に出席した際、延啓氏が大鼓演奏の舞台背景制作者として同行。事前調査と合わせ、2回分の旅費約120万円は公費から支出(費用の支出を決めた都の契約書類には、四男の名前が一切記されていなかった)

- 四男の知り合いである、建築家で、文化芸術での実績が特段見られない今村氏が、都参与となりワンダーサイトの館長に就任
- 今村氏の妻である家村佳代子氏をワンダーサイト青山館の館長とワンダーサイト副館長に採用


「トーキョーワンダーサイト」の一環として計画された「能オペラ」の脚本料として知事に百万円の予算が計上されていた(その後「能オペラ」は中止された)問題で、
「アイデアがあるので私でどうだと言った」「私の原稿料として百万円は安い

(2007年2月22日の都議会予算特別委員会の答弁)


● 四男への仕事依頼、「自ら仲介」石原都知事が認める

スイス・ダボスのパーティーで、四男に旅費などが公費から支出されていた問題で、
私からも『君やってくれるか』と頼みましたよ、息子に
(2006年12月17日夜、フジテレビの番組に出演して発言)

都はそれまで「四男に制作を依頼したのは大鼓演奏家側の意向で、知事の口添えはない」と説明。石原知事も都議会で「(パーティーの企画を)受託した会社から委託され、派遣されたもの」と答弁していた。

(2006年12月7日、都議会本会議で共産党都議団の吉田信夫幹事長の質問に答えて)
いかにも共産党らしい貧しい発想
(2006年12月7日、都議会本会議終了後、報道陣に)
共産党がネガティブキャンペーンをやって、世間は面白がってね。
(2006年12月14日、都議会自民党の政調会長の祝賀会で)
「私いま、共産党にあることないこと言われ続けて、頭きちゃうんだけど。これに便乗してメディアが、わけのわからんこと言って。いじめられていますが、決して自殺しませんから

コメント:反省どころか、開き直り。いじめの自殺にたとえる不謹慎さも酷い。為政者の立場にある人が公務に身内を使うべきではないのは当然で、常識だろう。
都立文化施設への都費支出が02年度比で2〜4割カットなのに比べて「ワンダーサイト」事業は8.4倍の4億7152万円と突出している。
参考:【都政私物化 - 豪華海外出張】 【40万円返還を命じる判決「単なる接待」】 【前頭葉の退化した老人が都知事に再選】

【「慎太郎銀行」経営ピンチ】放漫度★★★★
都知事の発案でスタートし、都が1000億円も出資している新銀行東京が2006年度中間決算で154億円の赤字になったことについて

(1千億円出資を都議会に諮った際の、当初計画が楽観的過ぎたのではないか、との質問に)
「事業ってのはやっぱり5年、10年見通してものをやるんでね、1年4カ月ぐらいの実績を見てすべてその原案が間違ったって言うことはちょっと酷じゃないですか」
「一つの公器ですから、東京は大株主としてものを言って、3年先の目的が達成できるように努力しますよ。ご不満ですか

(2006年12月1日、記者会見で)

新銀行東京は2006年9月の中間決算で154億円もの当期赤字を計上、開業1年4カ月で純損失は約350億円に膨らんだ。当初資本は約1200億円なので3分の1が吹っ飛んだことになる
コメント:納税者としては不満どころではない。トップダウンで始まった「思いつき」事業の弊害のひとつ。
参考:【銀行税問題】 【慎太郎銀行の赤字膨らむ】 【1500億円の税金をドブに -石原銀行-】

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Reference:
毎日新聞
朝日新聞
東京新聞
しんぶん赤旗
共同通信
時事通信