(ワンダーサイト事業は)「私が考えついたんだからね。トップダウンですよ」(2006年9月の記者会見で)
● 石原慎太郎知事が「若手芸術家育成」の名目で始めた「トーキョーワンダーサイト」の事業に、民間人である息子と知人を深く関与させている、と日本共産党都議団が都庁内の記者会見で実態を告発した(2006年11月23日)
都知事の四男・延啓氏が2003年3月、石原知事が脚本を担当するものとして計画されたワンダーサイト事業の「能オペラ」実施のための調査として、諮問委員の名で、都職員らと一緒にドイツ・フランスを訪れた際、費用計55万円を都が全額負担した。 しかし委員の委嘱は1カ月間だけ。「極めて不自然。海外出張させるために委嘱したと疑われても仕方ない」(都幹部)
四男が都の事業の外部委員となって、公費で欧州出張していた問題を会見で質問され、
(事業の委員に四男を選んだのに知事は関与したのかとの質問に)「私が別に命じたわけじゃなしに、それは(参与の)今村君なんかが決めたんじゃないですか。」「だって、息子でありながら立派な芸術家ですよ。」
「余人をもって代え難かったら、どんな人間でも使いますよ、私は。東京にとってメリットがあったら。当たり前の話じゃないですか、そんなこと」
(2006年11月24日、記者会見で)
「あなた方、ちょっとおかしいんじゃないの、それ。私は、自分の子どもだろうと、誰だろうと、外国人だろうと、才能のあるというか、それはもう今村君に任せてる。私が決めたんじゃないんですよ。だれだっていいから、役に立つ人間で、しかも民間の人をボランティアで使ったらいいじゃないですか。おかしいね、ちょっとあなた方の感覚ってのは」
(2006年12月1日、記者会見で)
さらにその後、航空運賃や宿泊費など実費だけではなく、日当や支度料も、同行した都の参与と同額が支払われていたことが判明。これは石原知事の「ただ働きする人間が必要」という説明と矛盾していた。
(2007年1月26日、記者会見で問われ)
石原「あのね、私、小さなこと知らないの。正確に報道してもらいたいけど」
記者「知事は四男の起用を「ただ働きだから」と説明していたが?」
石原「ほとんどただ働きじゃないですか。」
記者「日当や支度料が出ていても「ただ働き」ということか。」
石原「ですから、その内容はわかりません。だけど、日当というのは、実質的に実費弁償ということですからね、その中に交通費も入ります、当然ね。ちょっとヒステリックになっているんじゃないの、あなた方。ちょっと不思議だね」
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