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石原慎太郎の言動 -この危険な政治家を監視する-

2005年

【「ババア発言」裁判】無責任度★★★★★事実無視度★★★★★
「ババア発言」裁判で、2005年2月24日の東京地裁判決をどう受け止めるかと質問され、

「私はある会合で人の話を紹介しただけで指弾の対象になった。あれは裁判のための裁判だ。あの人たちのパフォーマンスの域を出ないね」

(2005年2月25日、定例記者会見にて)

コメント:裁判でも「ババア発言」は「知事個人の見解の表明」と認定されたが、事実と向き合う誠実さはかけらも持ち合わせていないようだ。
東京地裁判決内容(河村吉晃裁判長) 2005年2月24日
「憲法の理念と相いれない見解だが、極めて多数の人を対象にした発言で、個々人に金銭をもって償う必要がある精神的苦痛が生じたと認めることはできない」と請求を棄却したが、「松井教授の説には、都知事の説明とは異なり、おばあさんに対する否定的な言及はみられない」と指摘。発言について「教授の話を紹介するような形をとっているが、(知事)個人の見解の表明」「女性の存在価値を生殖能力の面のみに着目して評価した」「不適切な表現が用いられ、多くの女性が不愉快になったことは容易に推測される」とした。
東京高裁判決内容(石川善則裁判長) 2005年09月28日
「原告個人の権利が侵害されたとは認められない」と述べ、原告側の控訴を棄却した。一方、一審の「教授の話を紹介する形だが、知事個人の意見を表明した」とする認定を支持。「女性の存在価値を生殖能力面のみに着目して評価する見解は個人の尊重などを定めた憲法と相いれない」との一審の批判内容も踏襲した。
参考:【ババア発言】
リンク:石原都知事の「ババァ発言」に怒り、謝罪を求める会
一審判決後、裁判自体を「パフォーマンス」と呼び、原告を「(ある会合にいた)変な左翼」などと誹謗発言したことに対して、石原は新たに提訴された。

【罵倒癖】人格に疑問度★★★★
「(大阪の電気街である日本橋は秋葉原と比べると)スケールは問題にならない」
日本と比較する形で「私は中国という国は大嫌いだ」「(中国は)経済が乱開発に近い形で膨張しており、そのうち限界点に達して破滅するでしょう」

(2005年3月31日、秋葉原ダイビルオープニングセレモニーにて)

コメント:何かを褒めるために別の何かを罵倒するという人格を疑う悪癖
参考:検証:バカが口癖?-石原慎太郎の罵倒癖-

【堂々と議論せよ発言】正論度★★★★無自覚暴君度★★★★★
「先生をばかにしても、けんかしてもいい。堂々と議論して、あなた方の責任で人生を築いてください」

(2005年4月6日、「首都大学東京」の入学式で)

コメント:ご立派なコメント。しかし真に受けて石原知事と議論しようとすると、理不尽な恫喝や誹謗中傷の嵐を受けることになるので注意。
参考:【異議を唱えろ】 【都立大改変】 【COE返上に負け惜しみ】 【フランス語は国際語として失格発言】

【「オリンピックボイコット」と「戦争」を呼びかける】扇動度★★★★軍国主義度★★★★

2005年6月1日付の英紙タイムズとのインタビューで、石原知事は2008年の北京五輪ボイコットを呼び掛けるとともに、中国が尖閣諸島(中国名・釣魚島)を占領しようとしたら、日本はフォークランド紛争のような小規模な戦争を遂行すべきだと述べた。

参考:【撃沈すればいい発言】 【五輪開催地としての東京の資格】

【撃沈すればいい発言】危険度★★★★軍事力依存度★★★★★

「もし中国の艦船が領海内に侵入し、警告しても退去しないならば、撃沈すればいい。それで中国との摩擦が生じて紛争が起きたならば、日米安保に則ってアメリカが出てくるだろう」

(週刊文春 2005年5月12日号)

参考:【領土問題で軍事力誇示を主張】 【「オリンピックボイコット」と「戦争」を呼びかける】

【フランス語侮辱発言】非常識度★★★★★幼児度★★★★★
2004年10月、都庁内で開かれた首都大学東京の支援組織の設立総会において、祝辞を述べる中で、

フランス語は数を勘定できない言葉だから、国際語として失格しているのも、むべなるかなという気もする。そういうものにしがみついている手合いが結局、反対のための反対をしている」
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2005年7月13日、東京都内の仏語学校の校長や日本人のフランス語研究者ら21人が東京地裁に提訴したことを受け、

「フランス語の先生たちにはうっぷんがあるかもしれないが、フランス政府に文句を言ったらいい
「わたしはフランス文化に非常に愛着もあるし、尊敬もしているが、フランス語の厄介さはだんだん阻害要因になってね。批判が当たっているかどうか真摯に考えるべきではないか」

(2005年7月15日、記者会見にて)

知事の発言は首都大学東京の新設に伴う都立大の組織改編に反発した、仏語を含む同大の担当教員らを批判するなかで出た。
コメント:不見識かつ非常識な発言で、普通これは「批判」とは言わず「難癖」と言う。知事に反発した都立大教員に対する子供じみた悪口に過ぎず、知事の幼児性が露呈した格好。
参考:【都立大改変】 【COE返上に負け惜しみ】 【フランス美術を侮辱発言】
リンク:石原都知事のフランス語発言に抗議する会

【浜渦武生副知事の更迭】独裁バカ殿度★★★★★
週に2、3日しか登庁しなくなった知事の名代として「知事にあげる情報と人事権を独占し、独裁政治・恐怖政治となっている」と、東京都議会は調査特別委員会(百条委員会)を設けて石原知事の側近中の側近である浜渦副知事の責任を追及し、問責決議まで行った。その後、百条委で「偽証」をしたことなどを理由に浜渦武生副知事の辞職を要求。

知事は連帯責任を問う形で特別職5人を辞職させた。2005年06月03日、記者会見では次のように発言した。

「泣いて馬謖を斬る以上に大事な人材(浜渦氏)を失うことになる」最後までかばい続け、
「具体的な形で責任の所在を示す考えはないのか」との問いには、「ありません。何をもってするんですか
「周りにいい大人たちがいるんだから、『これは問題あります』とか言ってくれなかったのか
(週2、3日しか登庁していないことについて)「都庁にいてできない仕事はたくさんあるよ。あまりばかなこと言わない方がいいよ、本当に」

コメント:無責任・無反省ぶりも極まれりという発言の数々。
「『連帯責任』として更迭の意味を和らげ、辞職時期でも特別扱いしたいのだろう」(議会関係者)
「知事の個人的な理由で、誰がみても不自然な話になった。いつになったら庁内は落ち着くのか」「まったくのインチキ、茶番」(都庁関係者)
・浜渦氏は辞職後ただちに天下りポストとして都の出資する第3セクターの副社長にちゃっかり就任した。
・2006年7月、更迭から一年で石原知事は浜渦氏を都の参与として都政に復帰させた。更迭があったふた月後には浜渦氏自身が周囲に参与での復帰を漏らし始めていた。
まるで茶番劇だ」(都幹部)
「浜渦『復帰』は専横政治の再来だ」(議会関係者)

参考:【浜渦副知事暴行事件】

【居丈高な物の言い方発言】天に唾度★★★★
2005年9月10日、都内小選挙区の自民党候補3人の応援演説に立ち、前民主党代表の菅直人氏の地元で菅氏を批判し、

随分、居丈高な物の言い方をする

コメント:居丈高や傲岸不遜ぶりにかけては石原氏の右に出るものはいないと思うが?

【国連憲章バカ発言】反国際社会度★★★★★危ない政治家度★★★★
2005年9月27日、都議会本会議で代表質問への答弁の中で、国連憲章について
国連憲章の精神って何ですか。金科玉条なんですか。国連てそんなに大したものなんですか。神様みたいな存在ですか。冗談じゃないよ」
今ごろ国連憲章なんて、まともに信じているバカいませんよ

2005年9月28日、東京都議会本会議の一般質問で前日の発言を問われ、
国連憲章に何がうたわれていようとですよ。内部が腐敗しきった国連の実態。戦後60年たってなお戦勝国条項なるものがまかり通っているいびつな仕組み、運営とその実態。そろそろ国連信仰はお捨てになったらいいんじゃないでしょうか

参考:【国連は役に立たない発言】

【アメリカは中国に勝てない発言】生命に無神経な指導者度★★★★
「戦争は、しょせん生命の消耗戦だ。米国はイラクで米兵が2000人死ぬだけで大騒ぎするが、生命に対する価値観が全くない中国は憂いなしに戦争を始めることが出来る。戦渦が拡大すればするほど生命の価値にこだわる米国は勝てない」
「(中国の)生命に非常に無神経な指導者が、米国との緊張が高まった時にどういう挙に出るか。われわれは冷戦よりはるかに危険度の高い緊張の中にある」

(2005年11月3日、ワシントン市内で講演して)

コメント:日本でもっとも生命に無神経な指導者のひとりによる発言
参考:【北朝鮮ミサイル当たれば良い発言】 【戦争暴言】 【オリンピックボイコットと戦争を呼びかけ】

【常習的な歴史歪曲-南京大虐殺編】言葉の軽さ度★★★★歴史歪曲度★★★★★
南京大虐殺について日中戦争で旧日本軍がある程度の殺りくを行ったと認める一方で、
「最も数多く殺したのは(国民党の)蒋介石の軍だ。当時の日本の装備で6週間に40万人を殺せるわけがない」

(2005年11月3日、ワシントン市内で講演して)

コメント:歴史修正主義者、南京大虐殺否定派の全般に共通して言えることだが、主張に根拠がないため、時によって矛盾することを平気で口にする。石原氏によるこれまでの無軌道な南京虐殺関連発言は下記リンク先を参照。
参考:【南京で虐殺はうそ発言】 石原慎太郎の歴史観 【従軍慰安婦問題で歴史歪曲】

【国連人権委員会報告】日本の恥度★★★★★
国連人権委員会のディエヌ特別報告官(セネガル)による人種差別などに関する報告(2005年11月7日)

報告は訪日調査を踏まえ、日本の状況について同和問題や在日朝鮮人への差別などが存在するとして、「島国性が差別と外国人排斥をはぐくんできた」と批判。石原都知事の発言にも言及して、「東京都知事の外国人差別的発言に対して、日本の当局がよりはっきりした態度を打ち出すなど、人種差別と戦う政治的な意思が求められる」と述べた。

コメント:都知事の言動は日本の国際的信用の失墜を招いている。
参考:【「三国人」発言】 【ダボス会議発言集】

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Reference:
毎日新聞
朝日新聞
しんぶん赤旗
共同通信
時事通信