監視小屋へもどる

石原慎太郎の言動 -この危険な政治家を監視する-

2000年

【「三国人」発言】差別度★★★★★
「今日の東京を見ますと、不法入国した多くの三国人、外国人が非常に凶悪な犯罪を繰り返している。こういう状況で、すごく大きな災害が起きた時には大きな大きな騒擾(そうじょう)事件すらですら想定される
(2000年4月9日、陸上自衛隊・練馬駐屯地の式典で)
(注1)「(第)三国人」は連合国と日本以外の国の人という意味で使われ始めた。日本国内に住む、かつて日本が植民地支配した国の国民(主に台湾出身の中国人や朝鮮人)を指した蔑称
(注2)発言の差別性は彼がわざわざ差別語を使ったということ以上に、事実に基づかない偏見によって「不法入国の外国人」=「犯罪予備軍」としたことにある
「三国人」発言 その後
●(「三国人」という言葉に関して)「差別とかは全くない。何で言ってはいけないのか教えて欲しい。科学的に、言語学的に」
●「不法入国した外国人という意味で使ったが、今後は使わない
しかし謝罪も撤回もなし
●「いたずらに人の言うことを誤解して、一種の被害妄想みたいに言っておられる」
やはり反省の色無し。人権意識の低さを露呈し続ける
●(「三国人」は)「差別用語では無いことが分かった」(2000年7月23日、TVの討論番組で)
いつものことだが言うことが一貫しない
●「私は被害者ですから。外国の新聞社は取材能力がないから、日本の訳の分からない新聞の報道をそのまま写すわけ。」(週刊金曜日(2000/07/07号) 佐高信との対談で)
問題をマスコミのせいにして、完全に開き直っている。
●2001年2月26日、米国務省が世界の人権状況に関する報告を発表。日本に関して石原都知事の「三国人」発言などをとらえて、外国人に対する差別意識が存在すると批判。多くの犯罪は外国人によるものという意識がまだ残っていると指摘した。
●2001年3月20日、国連の人種差別撤廃委員会による日本に対する勧告で、「三国人」発言は「公職につく高官による人種差別的な発言」として懸念を表明。日本政府がこうした問題を放置していることを批判した。これに対し石原都知事は23日の記者会見で「国連の機関が前後の事情を承知しているのか知らないけれど、物事を正確に把握せずにそういう発言を軽々にしないほうがいいと思う」と述べまったく反省する様子もなくマスコミに責任を転嫁する姿勢に終始した。
●2001年3月28日、石原慎太郎知事の私的諮問機関「外国人都民会議」がまとめた報告書で、石原知事の「三国人発言」について「強い挫折感は全員に共通していた」と指摘。「終始自分が被害者であることを主張し続けた知事の態度に失望した委員が多かった」
参考:【「三国人」発言に開き直り】 【治安に対する偏見と差別】 【またまた三国人発言】

【男女平等いい加減にしてくれよ】女性差別度★★★問題意識欠如度★★★★
「今度男女共同参画社会というのを先取りして東京都で条例をつくるという。いいかげんにしてくれよと思ったが、その案を(担当の女性の部長さんが)持って来ました。で『男が男をいじめてもいい。女が女をいじめてもいい。要するに男が女をいじめちゃいかんということだろう』『はあ、そうですが』『もう一つ、女も男をいじめちゃいかんと入れといてくれ』そういったんですよ(笑い)」
(雑誌「正論」2000年3月、男女平等条例について)
参考:【ジェンダーフリー攻撃】

【ゲットー発言】偏見度★★★★
「不良外国人がたくさんいて、東京の街は他の大都市と違って部分的にゲットーみたいなものが出来てしまった」
(2000年4月13日、視察先の東京都奥多摩町で)

【死の商人発言】日本を危険にさらす度★★★★
「一番の安全保障は優秀な兵器を作って外国に売ることだと思う」
「日本は堂々と新しい兵器を作ってどんどん売ったらいい」
(2000年5月9日、甲府市で開かれた自民党の中尾栄一元建設相の会合の講演)

(武器輸出三原則は)バカなルール
「武器を売るほうがいろんな安全保障になる」
「日本は自分の兵器というものを開発したらいい」
(2000年9月14日、都庁内の会見にて)

参考:【核兵器は国家として重要発言】 【非核3原則を拒否】

【「北鮮」発言】偏見度★★★★
(出席者のひとりで阪神大震災にあった藤本義一氏らの話を紹介して)
「大きな衝撃にテポドンという北鮮のミサイルを撃ち込まれたと思ったそうだ」
北鮮はなかなかややこしい存在ですが」
(2000年7月19日、防災をテーマにした「石原知事と議論する会」で)
(注1)朝鮮の"朝"を省略して呼ぶのは差別語
(注2)藤本義一氏は「あたらしい歴史教科書をつくる会」の賛同者にも名を連ねるらしい作家

【英霊発言】歴史認識の貧困度★★★★
「親せきや女房のおやじもあそこにいる。遺族の方や英霊が少しでも喜んでくれるなら行く」
と8月15日に靖国神社を公式参拝する意向を表明
(2000年8月11日 記者会見にて)

「私は東京都知事石原慎太郎です。公人として参拝して何が悪いの
「都の情報では(参拝に)80%が賛成で20%が反対だという。世の中こんなもんだ。ひねくれたやつもいる
(2000年8月15日 靖国神社を公式参拝後)

2001年の発言 2002年の発言
靖国神社問題関連資料

【三宅村議会バカ呼ばわり】恐喝度★★★★品格最低度★★★★★
(空港に見送りにきた三宅村議11人に対して)「お前ら、都が推薦した人事をよく否決したな
おまえらバカかって。三宅島っていうのは本当にまとまりのない島だ」 (2000年9月2日、三宅島を視察後)
(注)都が推薦した村の助役候補者を9月1日の臨時村議会で否決ことに怒った石原が発言した。背景には噴火災害への東京都の鈍い対応に対する村議らの反発もあったと見られる。
村議は「議会の意思を無視した発言だ」と反発していたが、12月15日府中市内で開かれた村議会で、都知事の怒りに不安を覚える避難先の村民の声を反映して正副議長が辞職に追い込まれた
参考:【三宅村村議会に暴言】 【三宅島公道危険レース】

【軍事演習】軍隊至上主義度★★★★傲慢度★★★★
「戦後、いびつな憲法の下で、軍というものを非常に白眼視したが、時代はどんどん変わりつつある。自衛隊もまた、自衛隊という妙な名前に恋々とすることなく、国家を守る一番大事な機能として強い自覚をもって日々練習に励んでいただきたい」
9月3日、実質的な自衛隊の軍事演習を含む総合防災訓練ビッグレスキュー東京2000江戸川区の会場にて)

軍国主義の復活とかあほなこと言う人や、反対のビラを掲げた左翼がいたが、都民の冷笑を買っていた。愉快な光景だった
(2000年9月3日、総合防災訓練を終えて)

防災目的というより自衛隊のための宣伝作戦」(米紙ニューヨーク・タイムズ)

【子どもに対するテロ発言】軍隊愛好度★★★★★
(市立国立第二小学校で米軍機墜落事故や自衛隊を題材にしたアニメを授業で取り上げたことを「自衛隊への否定意識を刷り込もうとしたもの」とする自民党都議に見解を求められて)
「教育を手だてにした子どもに対するテロ、国民に対するテロとしか言いようがない」「公教育というのは公正、中立に行われるべきもの。教育公務員は国民全体に奉仕する立場にあることを自覚すべきだ。私はこういう人たちの迷妄をなんとか晴らす必要があると思う」
(2000年9月27日、都議会一般質問にて)
コメント:防災目的に名を借りた軍事演習を大々的に行った軍隊愛好家・石原慎太郎は公正、中立なのか?

【日の出問題】強権政治家度★★★★
「責任は話し合いをけった反対派にある。(私は)こうした人を正当な地権者とは認めない
環境問題にかまけて、住民でもない人が、ちゃちな反対のための反対をしたって世間が許さない。」
(2000年10月11日の日の出町・一般廃棄物最終処分場強制収用をめぐって)
(注1)発端は八年前に近くの谷戸沢処分場で汚水漏れが見つかり、井戸水検査で汚染が判明したことに住民が不信を募らせたこと。しかし広域処分組合が汚水漏れを認めるまでに四年以上かかり、その後も住民のデータ公開要求を拒み続けた。問題をこじらせた責任は場所選定の妥当性、漏水対策等に住民が納得できるだけの情報を提供してこなかった行政側にあると言える。
(注2)都知事は定例記者会見で「住民側との話し合いが不十分だったのでは?」との記者の質問にブチ切れ、記者の質問をさえぎり途中で退席した。
参考:【宮崎県訪問ブチ切れ帰京】 【こらえ性がない発言】

【浜渦副知事暴行事件】類は友を呼ぶ度★★★★
(石原慎太郎が強引に副知事にした浜渦武生(はまうずたけお)副知事暴行事件-9月末、中目黒駅前で起こした酒に酔った上での通行人2人との喧嘩騒ぎおよびその後取材に訪れた写真週刊誌「フォーカス」のカメラマンらとのもみ合い。前者へは謝罪し目黒署長あてには始末書を提出している-に関して2000年10月27日の定例記者会見で)
「男の世界にはよくあること。むしろ、ない方が嘆かわしいと思うね、ぼくは
「一人でいるときに降りかかった災難は払いのける以外にない。彼は違法なことをしたのか」
コメント:そもそも浜渦氏が一方的に被った災難ではないのでは?泥酔しての暴行事件などよくあることでは困るし、まして副知事としては適性を疑われるものだろう。この知事にしてこの副知事あり、ということか。
参考:【浜渦武生副知事の更迭】

【クーデター計画発言】危険度★★★
「三島さんには今度はもうちょっと綿密なクーデター計画を立てて、本気でやりましょうって言うわね(笑)。」
「今の日本は軍事政権でも擁立しない限りどうにも変わらないよ、本当に」
(小学館「文藝ポスト」2000年秋号で)
コメント:やはり危険で注意すべきは「三国人」による騒擾事件などではなく石原慎太郎自身だった。

【憲法は醜悪発言】反憲法度★★★★★
「国会ですべきことは、いまの憲法を歴史的に否定すること
(憲法の前文は)「醜悪」「私は文学者ですから、文章として許すわけにいかない。致命的な日本語の乱れがある」
(前文や九条の平和主義に対して)「他国の人間が見たら皆笑う」
(2000年11月30日、衆院憲法調査会で)
参考:【憲法違反宣言】 【憲法違反宣言 2】【軍事演習】

【国立の学校は異常発言】石原都政暴走度★★★★
(国旗掲揚などをめぐり、八月に教職員が不当な処分を受けた国立市の問題について)
「あなた方の子弟が通っている国立の学校は決して日本の中で平均的なものじゃない。かなり異常なものだ、という認識を持っていただきたい
(2000年12月22日、定例記者会見で)

【北朝鮮ミサイル当たれば良い発言】危険発想度★★★★★
(国家・民族としての自覚を促すために)「だから、私は半分以上本気で北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のミサイルが1発落ちてくれたらいいと思う。」
(週刊ポスト2000年12月29日号)
北朝鮮のミサイルが日本に当たれば、長い目で見て良いことだろうと思った。日本は外界から刺激を受けない限り、目覚めない国だからだ。特に北朝鮮のミサイルが核、生物弾頭を搭載するとなれば、日本がいかに無防備か理解するだろう」
(米紙ロサンゼルス・タイムズ2001年3月12日に掲載されたダボスでのインタビュー)
コメント:日本独自の強力な軍事力を持つことを普段から強硬に主張する石原氏の本末転倒した思考。半分以上本気だというのが恐ろしい。
参考:【平和慣れは危険発言】 【自衛隊死傷で憲法改正発言】

当ページの内容は自由に再配布して構いません

ページ先頭へ 監視小屋へもどる

Reference:
毎日新聞
朝日新聞